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『60分でわかる!仏教書ガイド』に触発されて……こんな仏教書もどうでしょう?

友人の星飛雄馬さん(作家&編集者)が新刊『60分でわかる!仏教書ガイド』Kindle版,Evolving を上梓されました。

60分でわかる!仏教書ガイド

60分でわかる!仏教書ガイド

 

仏教入門書をはじめ、瞑想実践書から三蔵経典まで仏教を学びたいすべての人へ向けた仏教書ガイドです!
自分の役に立つ、自分に合った仏教書を見つけることができるでしょう!

(まえがき より)
 職業柄か、よく「仏教について知りたいのですが、まず最初の一冊にはどれを読んだらいいですか?」「仏教の瞑想について書かれた本で、おすすめのものはありますか?」といった質問を受けることがある。
 そのような時、簡単に返答をするのは容易ではない。なぜなら、質問者の仏教への理解度に応じておすすめの入門書といったものは変わってくるからである。なおかつ、仏教は現在世界中に広まっており、おすすめの瞑想の本と言われても、どのような宗派の仏教かによっても異なるからである。
 本書はそうした、「自分にとって参考になる仏教書を見つけたい」と思っている読者のニーズに応えるために書かれたものである。
 まず、第一章の「仏教概論」では、「入門編」と「中級者向け」の二つのレベルに分け、仏教を学ぶ上での基本的な知識が学べる本をリストアップした。
 第二章から第九章は、それぞれ世界の地域別に分け、それらのエリアで名著とされている仏教書を紹介した。
 第十章はテーラワーダ仏教聖典とされる三蔵経典の翻訳書、第十一章は仏教史の本、そして第十二章は仏教辞典と、より深く仏教を学びたいと思ったときに座右にあると心強い本を選んだ。〔中略〕
 本書が、仏道修行をする方々にとって、少しでも役に立つことを願う。  

 という意欲作でして、取り上げられている本のタイトルは以下のとおり。

目次
はじめに
第一章 仏教概論
入門編
 アルボムッレ・スマナサーラ、イケダハヤト『仏教は宗教ではない』
 プラユキ・ナラテボー、イケダハヤト、ヒビノケイコ『自由になるトレーニング』
 魚川祐司『だから仏教は面白い!』
 アルボムッレ・スマナサーラ『仕事でいちばん大切なこと』
中級者向け
 佐々木閑『ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか』
 吉村均、三木悟、岩井昌悟『現代仏教塾I』
 魚川祐司『仏教思想のゼロポイント』
 藤本晃『悟りの4つのステージ』
 香山リカ『マインドフルネス最前線』
第二章 タイ仏教
 プラユキ・ナラテボー『「気づきの瞑想」を生きる』
 プラユキ・ナラテボー『苦しまなくて、いいんだよ。』
 プラユキ・ナラテボー『仕事に効く!仏教マネジメント』
 プラユキ・ナラテボー『自由に生きる』
 プラユキ・ナラテボー、篠浦伸禎『脳と瞑想』
 カンポン・トーンブンヌム『「気づきの瞑想」で得た苦しまない生き方』
 パイサーン・ウィサーロ『心が自由になる、初期仏教30の説法』
 アーチャン・チャー『[増補版]手放す生き方』
 アーチャン・チャー『無常の教え』
 アチャン・チャー『アチャン・チャー法話集 第一巻 戒律』
 ブッダダーサ比丘『呼吸によるマインドフルネス』
 ポー・オー・パユットー『テーラワーダ仏教の実践』
 ポー・オー・パユットー『仏法の思考と実践』
 ポー・オー・パユットー『仏法』
第三章 ミャンマー仏教
 天野和公『ミャンマーで尼になりました』
 西澤卓美『仏教先進国ミャンマーのマインドフルネス』
 西澤卓美『いろいろ悩みがあったので、西澤さんに訊いてみた。』
 ウ・ジョーティカ『ゆるす 読むだけで心が晴れる仏教法話』
 ウ・ジョーティカ『自由への旅 「マインドフルネス瞑想」実践講義』
 ウィリアム・ハート『ゴエンカ氏のヴィパッサナー瞑想入門』
 マハーシ・サヤドー『ヴィパッサナー瞑想
 マハーシ長老『ミャンマーの瞑想 ウィパッサナー観法』
 サヤドー・ヤウェイヌエ『慈しみの思考』
第四章 スリランカ仏教
 バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ『マインドフルネス』
 バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ『マインドフルネスを越えて』
 バンテ・ヘーネポラ・グナラタナ『8マインドフル・ステップス』
 アルボムッレ・スマナサーラブッダの聖地』
第五章 ベトナム仏教
 ティク・ナット・ハン『ブッダの〈気づき〉の瞑想』
 ティク・ナット・ハン『ブッダの〈呼吸〉の瞑想』
第六章 アメリカ仏教
 ラリー・ローゼンバーグ『呼吸による癒し』
第七章 チベット仏教
『サンガジャパンVol.24』
 ツルティム・ケサン、正木晃『チベット密教
 中沢新一チベットの先生』
第八章 中国仏教
 柳田聖山、梅原猛『無の探求「中国禅」』
 小川隆『『臨済録』 禅の語録のことばと思想』
第九章 日本仏教
 ネルケ無方『迷える者の禅修行』
 角田泰隆『道元入門』
 角田泰隆『坐禅ひとすじ』
 横尾忠則坐禅は心の安楽死
 井上義衍『禅 もう迷うことはない!』
 井上義衍『禅話プロローグ』
 井上貫道『井上貫道老師提唱録』
 原田雪溪『宝鏡三昧普説』
 川上雪担『雪担老師語録』
 釈徹宗法然親鸞一遍』
第十章 三蔵経典
経蔵(Sutta-piṭaka)
長部(Dīgha-nikāya)
 片山一良訳『長部(ディーガニカーヤ)』
 アルボムッレ・スマナサーラ『沙門果経』
 アルボムッレ・スマナサーラ『成功する生き方 「シガーラ教誡経」の実践』
中部(Majjhima-nikāya)
 片山一良訳『中部(マッジマニカーヤ)』
相応部(Saṃyutta-nikāya)
 片山一良訳『相応部(サンユッタニカーヤ)』
小部(Khuddaka-nikāya)
 正田大観訳『小部経典』
 アルボムッレ・スマナサーラ『心に怒りの火をつけない』
 アルボムッレ・スマナサーラブッダの「慈しみ」は愛を超える』
論蔵(Abhidhamma-piṭaka)
 正田大観訳『清浄道論』
 アルボムッレ・スマナサーラ、藤本晃『ブッダの実践心理学』
第十一章 仏教
 宮元啓一『わかる仏教史』
 平川彰『インド仏教史』
 小川隆『禅思想史講義』
 末木文美士『日本仏教史』
 佐藤哲朗『大アジア思想活劇』
『別冊サンガジャパン1 仏教瞑想ガイドブック』
第十二章 仏教辞典
 ポー・オー・パユットー『ポー・オー・パユットー仏教辞典(仏法篇)』
『別冊サンガジャパン2 タイ・ミャンマー人物名鑑』
あとがき

おもわず赤字で表記してしまいましたが、拙著『大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史』も入っています。あと、僕が編集に関わった本も太字にしてあります。(^^♪

第1章「仏教概論」がすべてテーラワーダ仏教系,初期仏教研究系で占められており、第2章以降の各国編もなんとタイ、ミャンマースリランカテーラワーダ仏教の国がつづいて、ベトナム、アメリカ、チベットと来て、ようやく中国、日本に入ります。

いまどきは、仏教への入り方ってこうなんですよ!という著者の強いメッセージ・思想的立ち位置を感じさせる並びですね。Kindleで読める本が多く選ばれていることも特徴ですね。

もちろん項目ごとの濃淡は激しいので、足りない点をあげつらうことは簡単かもしれません。でも、テーラワーダと曹洞禅での修行体験を持つ著者の来歴を踏まえるならば、しっかり体重のかかった、まこと誠実な選書だとわかるはずです。

う~ん、これいい企画だなぁ。

ちょっと触発されてしまったので、以下、星さんの目次立てに合わせて、これも如何でしょうか?という本を補足してみました。

仏教百話 (ちくま文庫)

仏教百話 (ちくま文庫)

 

初期仏教経典のエピソードから精選された100話のショートエッセイ集。すぐれた文学者でもあった増谷文雄氏の力量を見せつけられるような文句なしの名著です。何度読んでも心を打たれます。仏教を好きになるか否かに関係なく、本書を読めば「お釈迦様のファンになる」ことは請け合いです。

総図解 よくわかる 仏教

総図解 よくわかる 仏教

 

わりと軽めですが、とりあえず「仏教のことをざっと知りたい」レベルの導入本としてはお勧めできる内容です。目次は、

1 ブッダの生涯と仏教の世界史
2 仏教を知るキーワード
3 日本仏教の歴史と宗派
4 お経のプロフィール
5 仏尊と仏像の世界
6 仏教のしきたりと文化

僕が担当した「仏教を知るキーワード」は、以下noteページで公開しているので、よろしければ読んでみてください。

note.mu

明解 仏教入門

明解 仏教入門

 

最近(といってもここ20年くらいのスパンですが)刊行された中級レベルの仏教概説書のなかでは、もっとも「筋がいい」一冊と思います。目次は以下のとおり。

第1章 仏教のめざすもの
第2章 苦の発生の構造、三道―輪廻のメカニズム
第3章 智慧の獲得構造、三学―悟りへのシステム
第4章 仏教の基本姿勢と釈尊の教法
第5章 四諦仏教の教えの集約
第6章 大乗仏教の修行―六波羅
第7章 仏教の哲学―縁起と空
第8章 三法印

現存する上座部仏教大乗仏教の系譜をふまえて、なるべくフラットかつ包括的に記されているので、余計なストレスなしに読めます。城福先生、この一冊といわず、もっと一般向けの本を書いてほしいものです。

微笑みの祈り―智慧と慈悲の瞑想

微笑みの祈り―智慧と慈悲の瞑想

 

インドシナテーラワーダ仏教国といえばタイ・ミャンマーが挙げられますが、隣接するラオスカンボジアテーラワーダ仏教が多数派を占めています。ゴサナンダ長老は内戦とポルポト政権下の大虐殺で廃滅の危機に瀕したカンボジア仏教を復興へと導いた方です。本書はその法話集。シンプルな言葉で語られていますが、本物の深みを感じられると思います。ゴサナンダ長老については、当ブログでも紹介したことがあります。

naagita.hatenablog.com

naagita.hatenablog.com

サンガジャパンVol.18(2014Summer)

サンガジャパンVol.18(2014Summer)

 

あと、こちらのサンガジャパン18号でも、カンボジアラオス仏教指導者とスマナサーラ長老の対話などを通して、当地の仏教事情を知ることができます。あまり類書がないので、一読の価値はあると思います。

  • 第六章 アメリカ仏教
アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる

アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる

 

そのものズバリのタイトル。このジャンルは日本語圏ではケネス・タナカ先生の独壇場ですね。アメリカ発のマインドフルネス ・ブームはまさに「アメリカ仏教」のアウトプットと言えるものなので、その背景を押さえるためにも必読の書です。

僧侶と哲学者―チベット仏教をめぐる対話

僧侶と哲学者―チベット仏教をめぐる対話

  • 作者: ジャン=フランソワルヴェル,マチウリカール,Jean‐Francois Revel,Matthieu Ricard,菊地昌実,高砂伸邦,高橋百代
  • 出版社/メーカー: 新評論
  • 発売日: 2008/06
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 10回
  • この商品を含むブログ (1件) を見る
 

……正直、チベット仏教系はあまり読んでないんですが、これなんかどうでしょ? 

あ、よく見たら目次にインド仏教入ってないじゃん!というわけでインド仏教徒の大導師、佐々井秀嶺の伝記を挙げておきましょう。 これほどエキサイティングな伝記文学はなかなか読めるもんじゃないですよ。KindleUnlimitedに入ってます。

アンベードカルの生涯 (光文社新書)

アンベードカルの生涯 (光文社新書)

 

そして、長らく法滅状態だったインド仏教を20世紀後半に復興へと導いたアンベードカル大菩薩の伝記を読みましょう。差別に抗い人間の尊厳を確立するという、忘れられていた仏教の価値を突き付けられます。こちらもKindleUnlimitedに入ってます。

仏典はどう漢訳されたのか――スートラが経典になるとき

仏典はどう漢訳されたのか――スートラが経典になるとき

 

中国仏教は、まったく異なる文化体系であるインド言語で記録された経典を漢文に翻訳するという文明史的な一大プロジェクトによって基礎づけられました。その漢訳仏教経典の成立について概説した画期的な本です。中国仏教の特質を知る上でも欠かせない基本文献と思います。

第1章 漢訳という世界へのいざない―インド、そして中国へ
第2章 翻訳に従事した人たち―訳経のおおまかな歴史
第3章 訳はこうして作られた―漢訳作成の具体的方法と役割分担
第4章 外国僧の語学力と、鳩摩羅什玄奘の翻訳論
第5章 偽作経典の出現
第6章 翻訳と偽作のあいだ―経典を“編輯”する
第7章 漢訳が中国語にもたらしたもの
第8章 根源的だからこそ訳せないもの
第9章 仏典漢訳史の意義

入唐求法巡礼行記 (中公文庫)

入唐求法巡礼行記 (中公文庫)

 

遣唐使として大陸に渡った慈覚大師円仁(三代目の天台座主)が遺した長編旅行記です。隆盛を誇った唐代の中国仏教が、会昌の廃仏によってあっという間に徹底的に破壊される様子が克明に描かれており、これを読んでいると『シン・ゴジラ』で「この国はスクラップアンドビルドで立ち上がってきた」云々いってたの、寝言じゃね?という気がしてきます。大陸の歴史なめちゃいかんです。

21世紀  仏教への旅  朝鮮半島編

21世紀 仏教への旅 朝鮮半島編

 

これも目次には入っていなかった朝鮮半島仏教五木寛之さんのNHKスペシャル本、すごく貴重なレポートになってるんですよ。あまり知られていない隣国の仏教の姿が生き生きと描かれています。韓国の高僧との会見録とか爽やかな風に吹かれているようで、とてもいい。古書価格も安いし、ぜひ読んでみてください。

空海―生涯と思想 (ちくま学芸文庫)

空海―生涯と思想 (ちくま学芸文庫)

 

宮坂宥勝先生の本はどれも切り口がぶっ飛んでいて面白く大ファンなのですが、この空海論は短めの論考をまとめたもので読みやすいです。曰く、明治43年に長谷宝秀が『弘法大師全集』16巻を出すまで、空海は大師信仰の対象であって、著作はほとんど読まれなかった。宗門においても『十住心論』『文鏡秘府論』『性霊集』など等閑視されていた……とすれば、弘法大師空海もまた、近代において「発見」された仏教者と言えるかもしれませんね。 

宝慶記―道元の入宋求法ノート

宝慶記―道元の入宋求法ノート

 

道元と天童如浄禅師の問答集、大陸に渡り真の仏法を求めた道元の鋭い問題意識とそれに答える如浄全身の仏法。道元のその後のすべての著作の基礎と言ってもいい内容である。僕自身20代で本書と出会ったからこそ、冷笑やニヒリズムや価値相対主義に陥ることなく、暗闇の中でブッダの教えを探求することができた。自分と初期仏教を精神的に繋いでくれた本かもしれない。サンガジャパン23号「この仏教書を読め!! 大アンケート」回答より

一遍上人語録 (岩波文庫 青 321-1)

一遍上人語録 (岩波文庫 青 321-1)

 

高校時代に出会ったが、三・一一後の精神的にきつかった時期を支えてくれた。一遍は一言でいえば「捨て聖」である。捨・離という仏法のエッセンスを体現した一遍の言葉にはどんな逆境にある人の心にも響く重力がある。非常時の仏教とでも名付けたい一冊だ。サンガジャパン23号「この仏教書を読め!! 大アンケート」回答より

完全に個人的な趣味の世界ですね。(^^; ただ、この二冊は、適度に短いので繰り返し通読しやすいのです。そういう意味でも、よい古典だなと思います。

  • 第十章 三蔵経典 
『スッタニパータ』と大乗への道

『スッタニパータ』と大乗への道

 

スッタニパータのなかで最古層とも推定されている「八偈品」「彼岸道品」のうち、前者の「八偈品」を精読した作品です。大乗への道云々ってのは正直どうでもいいような気もするんですが、最近出た『スッタニパータ』の解説書のなかでは、石飛先生のこの本がもっとも読みが深いというか、論理を追っているだけで心静まるような良さがあると思いました。

原始仏典――その伝承と実践の現在―― (サンガジャパンVol.25)

原始仏典――その伝承と実践の現在―― (サンガジャパンVol.25)

 

んで、こちらのサンガジャパン25号から、スマナサーラ長老のスッタニパータ「彼岸道品」講義が始まっています。kindle版はセール中のようなのでお試しにぜひ読んでみてください。

スマナサーラ長老関連のパーリ経典解説本については、既に解説をまとめてあります。星さんの選書とも被りますが、ぜんぶおススメです。→ アルボムッレ・スマナサーラ長老の著書をたどる『長老のパーリ経典解説本を読破する』

あと、書籍にはなっていませんが、「光明寺経蔵」ホームページではパーリ経蔵(長部と中部の全編と相応部の一部)の現代語訳が詳細な文法事項を含めた形で読めます。これだけ膨大な経典を個人訳し、さらに無料公開されているというのは素晴らしいことだと思います。

仏教史研究ハンドブック

仏教史研究ハンドブック

 

仏教史を学ぶ人向けのガイドブック。日本仏教編では第4章がまるまる「日本近代」。これは20年前だったら想像だにつかない研究トレンドの変化です。その一方で、第1部第1章「インド」は日本その他仏教圏で用いられた”素材”としての仏典編纂史をなぞっているだけで、インド仏教の展開を通史的に捉える視座は皆無。勿論アンベードカルによる近代仏教復興運動は本文でも巻末年表でもガン無視。第1部第2章「アジア諸国・地域」も、やけにあっさり。第2部「中国」「朝鮮半島」は日本への影響が大きい地域だけにバランスよい概説になっていると思います。分野ごとの記述の偏りを感じ取るだけでも、現代日本の研究者たちが仏教史にそそぐ眼差しのありさまが伝わってきて面白い読み物です。

近代仏教スタディーズ: 仏教からみたもうひとつの近代

近代仏教スタディーズ: 仏教からみたもうひとつの近代

 

第一回「ひじる仏教書大賞」に輝いた作品。近代仏教という「迷宮」への誘い。マストバイの一冊です。

naagita.hatenablog.com

広説 佛教語大辞典 縮刷版

広説 佛教語大辞典 縮刷版

 

辞書って最近はほとんどオンラインでしか使ってなくて、わざわざ重たい紙の辞書を開くことって滅多になくなったのですが、もう四半世紀以上手元に置いてたまに使ってる辞書といえば、中村元『佛教語大辞典』ですね。実は僕が持ってるのは「広説」じゃないほうなんですけど……。引き方からして難しくてビギナーにお勧めするのは躊躇しますが、碩学中村元博士の精髄たる、仏教辞典のなかの仏教辞典とも言うべき作品。情報量は圧倒的です。一生ものの買い物と思い切って、よろしければ。

www.hozokanshop.com

初期仏教経典から抽出した固有名詞を集めた辞典です。Malalasekeraさんの"Buddhist Dictionary of Pali Proper Names"はオンラインで検索可能ですが、赤沼智善の辞書は漢訳阿含経典もカバーしているので、これはこれで未だに貴重なデータベースです。

A Dictionary of Buddhism (Oxford Quick Reference)

A Dictionary of Buddhism (Oxford Quick Reference)

 

こちら英語版の仏教辞典(事典)。英和辞典を引き引きたまに眺めるのですが、読み物としてなかなか面白いです。英語圏の視野だと仏教ってこういうふうに見えるのかぁと新鮮な発見に満ちています。最近、和訳『オックスフォード 仏教辞典』も出たんですが、あまりの価格差に躊躇してまだ買ってません。(^^;

 

という感じで、思いだし思いだし、おススメ仏教書を並べてみました。まずは星さんのブックガイドをお読みいただいて、余力あればこちらで紹介した本も手に取ってみてください。

 

~生きとし生けるものが幸せでありますように~