今年読んだ本(Twitterを”読了”でキーワード検索してみた)
さて本格的に年の瀬なので、今年読んだ本など振り返ってみたいと思います。といっても、Twitterを”読了”でキーワード検索してみただけですけど。コメント無しのものは、文字通りただ読んだだけっつー感じなので、省きました。
新年1冊目の読了本。松原始『カラスの教科書』雷鳥社。これはいい本だわぁ。この"隣人"たちのこと、知ったほうが断然、毎日が楽しくなると思う。皆々様にオススメです!... http://t.co/eFasGmfDMi
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 3
- 作者: 松原始,植木ななせ(カラスくん),松原始(スケッチ)
- 出版社/メーカー: 雷鳥社
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ハリー・ポッターが左翼って本当? - ──ブレイディみかこ待望の新刊、『ザ・レフト──UK左翼セレブ列伝』来月発売! | ele-king http://t.co/n05Z7YDpFc @___ele_king___ 読了。こんな面白い評伝集は久々。日本社会への示唆に富んだ内容。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 6
ザ・レフト─UK左翼セレブ列伝 (ele-king books)
- 作者: ブレイディみかこ
- 出版社/メーカー: Pヴァイン
- 発売日: 2014/12/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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青木理『抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心 kindle版で読了。関係者インタビューをまとめた第3章は圧巻だ。歴史修正主義とファシズムの嵐にマスメディアが"総転向"しつつある中、"抵抗の拠点"になるのは、ジャーナリストとして至って普通(フツー)の矜持だったりする。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 7
山崎正一+串田孫一『悪魔と裏切者 ルソーとヒューム』ちくま学芸文庫,読了。欧州サロンを巻き込んだ思想家二人の糞くだらない痴話喧嘩を時系列で辿る。き、君たち、一体なんなの??? 敗戦直後の日本でこんな珍本が出版されてたってことにも驚いたわ。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 11
ネルケ無方『迷いは悟りの第一歩: 日本人のための宗教論』(新潮新書603) 読了。”クリスチャンとしてドイツに生まれ育った禅僧は、なぜ神を捨て、日本で仏道を歩むことになったのか――。”ドイツ人とキリスト教会との関係など初めて知った。 http://t.co/cURQ557owq
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 15
押見修造『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』読了。吃音の少女を主人公にした青春漫画。読後の余韻がね……いい作品。 http://t.co/yWWqlIi787
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 15
朝山実『アフター・ザ・レッド 連合赤軍 兵士たちの40年』角川書店,読了。自分が生まれた年に起きた事件。巻末の犠牲者リストを読むと、いまの自分の年齢は浅間山荘攻防戦で射殺された機動隊隊長に近いんだな。 pic.twitter.com/ir8cv4m76U
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 1月 31
- 作者: 朝山実
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/02/14
- メディア: 単行本
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末木文美士『草木成仏の思想』サンガ,読了。巻末の安然『斟定草木成仏私記』現代語訳も読んだが、密教にダイブして強制終了!みたいなポカーン展開。この本を中心にして、サンガジャパンで「仏教と自然」特集やったら面白いんじゃないかな? http://t.co/t6eOd0bERO
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 3月 2
木畑洋一『二〇世紀の歴史』岩波新書(新赤版)1499 読了。帝国ごっこはもうおしまい。フラットな世界を楽しく生きよう!
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 3月 14
これ、Kindleでテキスト買って読んだけどなかなか面白かった。『大般涅槃経』いろんな訳で何度も読んでるつもりだったけど、やっぱ勉強になったわ。佐々木閑さん「小乗仏教」使うのやめたみたいで、たいへん結構なことだと思います。→ https://t.co/sjGKgYwX4X
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 4月 10
『ブッダ 最期のことば』 2015年4月 (100分 de 名著)
- 作者: 佐々木閑
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/03/25
- メディア: ムック
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『嫌われる勇気』読了。ライターの持てる力量を全投入した丁寧な本作りの見本のような作品だった。原典は分からんけど、岸見アドラーほとんど仏教のようで驚いたわ。→ http://t.co/IpfmYtqOln
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 4月 18
岩明均『寄生獣』Kindleフルカラー版で再読した。この作品は日本の知識的大衆が「人間とは?人類とは?」といった普遍的テーマを真面目に思索した稀有な時代(1990年代)の産物だと思った。今なら、マイノリティへのヘイトクライム描写が前面に出た『デビルマン』的展開になるだろう……。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 5月 12
松井力也『日本人のための英語学習法』講談社学術文庫(kindle版)ハンモックで読了。前置詞の解説が特に面白かったな。著者は高校の先生だけど、ロキノンにレビューとか書いてたんだって。どうりで講談社学術文庫にしては爺むさくなかった。オススメ!
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 6月 6
浅見雅男『皇族誕生 (角川文庫)』読了。皇族周辺での北一輝や石原莞爾の暗躍もさらりと描かれる。僧侶→軍人→学者とゆう皇族の身の振り方の変遷はそのまま日本国の「国体」の変遷と一致すると思った。 http://t.co/CAfekcVh9N
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 6月 10
『黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件15年目の真実 (早川書房)』読了。加害者はもちろん被害者遺族や捜査当局者そして周辺にうごめく有象無象の人々、誰一人として感情移入できない宙吊り感と不快さ http://t.co/iUwpTmVGmE
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 6月 14
- 作者: リチャードロイドパリー,Richard Lloyd Parry,濱野大道
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2015/04/22
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一昨年末に出た直後に買った『仏典はどう漢訳されたのか スートラが経典になるとき』船山徹,岩波書店,2013 ようやく読了。いろんな論点が示されてて、ほんと読みごたえあったなぁ。勉強した!って感じ。 http://t.co/YRkAF7sDif
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 7月 5
『阿・吽(1) (ビッグコミックス)』読了。最澄と空海が主人公。真魚(のちの空海)がワイルドすぎるような…… http://t.co/LEk7k68OYF
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 7月 25
阿・吽 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 作者: おかざき真里,阿吽社
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/10/10
- メディア: コミック
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『決してマネしないでください。(1)』読了。ジョン・ハンター編が特に面白かったな。ダーウィンより70年も前に進化論の発想に到達していたという英国の医者。読み書きが苦手だったそうだ。 http://t.co/u8thjMbud3
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 7月 25
山田 参助『あれよ星屑』3 (ビームコミックス) 読了。前巻の戦場描写は淡泊というか白っぽい印象を受けたが、戦後に立ち戻った3巻の焼け跡の描写力はさらに鮮烈に。特攻隊がコックリさんやるシーンの闇の深さ。日本人の闇の深さ。 http://t.co/luDH1wQ6cL …
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 8月 10
『NHKさかのぼり日本史(6)江戸 “天下泰平”の礎』読了。d(^_^o) http://t.co/jgBarnJS4J
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 8月 2
杉本卓洲『ブッダと仏塔の物語』大法輪閣,読了。仏塔の起源やモデルって結局よーわかんないのね……。古代文明のこんがらがったタイムカプセルみたいなものか。妄想がまた膨らんでしまう 笑
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 8月 29
エリーン・スネル(出村佳子・訳)『親と子どものためのマインドフルネス』CD付,サンガ,読了。これ良い本でした。子育て世代の皆さんにおススメです。http://t.co/JWsZ9DUjkD
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 9月 5
この本については簡単なブログ記事を書きました。
湯浅邦弘『軍国日本と『孫子』』ちくま新書,読了。これは良書。兵家の古典中の古典である『孫子』との向き合い方を通じて、明治以降の日本の歩みを振り返るという趣向。中国古典好きのみならず近現代史に興味のあるすべての方にお勧めしたい。 http://t.co/TGIHqagswc
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 9月 21
師茂樹『論理と歴史 東アジア仏教論理学の形成と展開』ナカニシヤ出版,読了…というかページに空気を通した。先に『『大乗五蘊論』を読む』を読んどいてよかったかも。僕のボキャブラリで無理やりまとめるならば、仏教論理学をめぐる史劇という... http://t.co/TTvjjcPpTE
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 10月 10
本書と大乗五蘊論については簡単なブログ記事を書きました。
鶴見俊輔・関川夏央『日本人は何を捨ててきたのか 思想家・鶴見俊輔の肉声』ちくま学芸文庫,読了。1997年と2002年の対話を収めた作品。文化ナショナリズムに拠った、小日本主義ならぬ"縮小日本主義"が語られている感も。高橋秀実の解説まで全編読ませる豪華な文庫本。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 10月 17
日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫)
- 作者: 鶴見俊輔,関川夏央
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: 文庫
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『輪廻転生 〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語 (講談社現代新書)』読了。 https://t.co/PXUWYuArNr
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 11月 4
これも簡単なブログ記事を書きました。
”無明とは「宇宙にはどこにも中心はない」という真理をはねつけ、「宇宙には<この私>という中心がある」という言葉で指し示されるような身心のありかたをしていること、なのだと思います。” 松尾宣昭『龍谷大学講和集 仏教はなにを問題としているのか』永田文昌堂,30p いい本です。
— nāgita #antifa (@naagita) 2015, 11月 16
松尾先生の本はブログ記事にしなければと思っているのですが……自分が制作かかわった以外の仏教書ではベストでしたね。メモのし忘れもあると思いますが、今年はこんな感じでした。
~生きとし生けるものが幸せでありますように~