2017年第二回「ひじる仏教書大賞」を発表

はい。放逸に耽っている間に12月30日になってしまいましたが、昨年に引き続き、2017年第二回「ひじる仏教書大賞」を発表したいと思います。

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………… (゚∀゚)アヒャ

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受賞作は、

星飛雄馬『60分でわかる!仏教書ガイド』

Kindle版,Evolving

60分でわかる!仏教書ガイド

60分でわかる!仏教書ガイド

 

です。電子書籍としては日本初の仏教書ガイドだと思います。紙の本含めても、単著としては極めて珍しいお仕事です。勝手に押しつける副賞もなんもない賞ですが、

おめでとうございます。(^^)/

同書の内容については、すでに当ブログで詳しく紹介しております。

naagita.hatenablog.com

記事文中にもあるように、「これ自分だったらどんな選書にするかな? どんな本を入れたらいいかな?」と触発されるところが大きかったのが、授賞理由ですね。読んでワクワクする本というのは、なかば仕事で読むことの多い仏教書ではなかなか出会えませんから。

星さんは仏教のみならず、映画や海外ドラマの話、政治の話(スタンスはかなり異なるが)などを延々とし続けられる友達なので、身内感出ちゃうのはどうだろう……という躊躇もありましたが、関係性を度外視してもちゃんと褒めるべき仕事だろうと思った次第です。

昨年の受賞作、『近代仏教スタディーズ』もリアルで面識ある方が数多く執筆されていましたからね。ま、狭い業界なので気にしない。(^^;

naagita.hatenablog.com

『60分でわかる!仏教書ガイド』は、1990年代にアルボムッレ・スマナサーラ長老はじめとした「テーラワーダ仏教系」の書き手が参入したことで書棚の構成含めてガラリと変わってしまった仏教書ジャンル、さらにAmazonKDPを通じた電子書籍オリジナルの仏教書文化が花開き始めたここ数年のトレンドをも踏まえて、本を通じた仏教の学びを深めていくためのいまのところ最良のガイドになっていると思います。

玉に瑕なのは、「60分で分かる!」というタイトルですかね。「仏教の今がこの一冊で分かる!」とかのほうが良かったんじゃないかな?

ネットの仏教書レビューといえば、ソコツこと碧海寿広さんが(局地的に)知られています。

higan.net

ただ、管見では業界の人間関係に気を使った八方美人的選書が目立つように思われる(実名ばれ以降は特に)ので、求道者としての傾きを隠さない星さんの選書のほうが個人的には好きですね。今後とも、第二弾、第三弾、あるいはこちらの仏教書ガイドをアップデートするなどして、我々を仏教書のスパルタの海へと叩き込んでいただきたいと思います。

単著以外でも、昨年出たサンガジャパンVol.23 特集「この仏教書を読め!!」のようなブックガイド企画は定期的に読んでみたいものです。

サンガジャパンVol.23 特集「この仏教書を読め!!」

サンガジャパンVol.23 特集「この仏教書を読め!!」

 

個人的にもブックレビュー・書評というのは書いていて楽しいジャンルです。小学生の時分、読書感想文コンクールに毎年応募していましたし……。過去に商業誌などに寄稿した文章は以下に公開しています。星さんの本と併せて正月から春にかけての読書の参考にしていただければ幸いです。

note.mu

というわけで、「ひじる仏教書大賞」はなんとか決まりましたが、今年の振り返り的な記事にはまだ手を付けられていません。大晦日にざざっと公開できればいいんですが……。期待せずにお待ちください。

 

~生きとし生けるものが幸せでありますように~