法話メモ

スマナサーラ長老 ”さまざまな「日々是好日」経” 講義メモ

“さまざまな「日々是好日」経”講義メモ 2014年01月23日 新宿朝日カルチャーセンター講義 スマナサーラ長老 ■『「日々是好日」偈』 Atītaṃ nānvāgameyya, nappaṭikaṅkhe anāgataṃ; Yadatītaṃ pahīnaṃ taṃ, appattañca anāgataṃ. Paccuppannañca yo dhammaṃ, t…

お釈迦様の仏教とはどんなものか?(スマナサーラ長老の法話より)

冥想会での質疑応答メモ 2011年11月27日名古屋・崇覚寺にて アルボムッレ・スマナサーラ長老 お釈迦様の仏教とはどんなものか? 争いの世界で争わずに生きる方法、怒り憎しみの世界で怒り憎しみ無しに生きる方法、それを仏教は教えているんです。「食うか食…

「ひとが病に罹って苦しんで死ぬ」ということをどう受け止めればいいのでしょうか?(スマナサーラ長老の法話より)

冥想会での質疑応答メモ 2011年11月27日名古屋・崇覚寺にて アルボムッレ・スマナサーラ長老 Q :「ひとが病に罹って苦しんで死ぬ」ということをどう受け止めればいいのでしょうか? A :長い間一緒に住んでいるとお互い人間同士の愛着が生まれるんです。(…

安らぎを遠くに求めてはいけない・他(スマナサーラ長老の法話より)

2012/11/26 長崎県川棚町"姿斉[SHISEI]"での交流会にて アルボムッレ・スマナサーラ長老 Q:何かをするまえに”虫の知らせ”というようなものがあって、失敗してから「そういえばあの時……」と、あとで思い出すことがあります、云々。(判断に関する質問) A…

智慧に目覚める ~ブッダの教えとは何か?~(スマナサーラ長老の法話より)

2012/11/25 長崎県川棚町"姿斉[SHISEI]"での講演『智慧に目覚める』 アルボムッレ・スマナサーラ長老 ・人間って変です 人間、変ですね。何がって、ほとんどの人は、いい人間でありたいと思ってるんです。99%そう思ってるなら、世界中みないい人間になれば…

仏教の教育論 ~学びと性格について~(スマナサーラ長老の法話より)

2012年11月29日 新宿朝日カルチャー 智慧が現れない理由2 教える内容が生徒の性格に合わない場合、「学び」は成立しないのです。仏教は生徒の性格を気にします。しかし、基本的に仏教の真理は誰の性格にも合わないのです。教える側が、教える内容と性格との…

生きるのは苦しいのになぜ輪廻転生するのか?・他(スマナサーラ長老の法話より)

2012年10月27日(土)午前スマナサーラ長老 幡ヶ谷・ゴータミー精舎 法話と実践会※以下、講義中のメモから構成しました。 Q以前はよく、神棚とか仏壇に手を合わせていた。テーラワーダの場合、誓を立てる対象は? A自分の悩み、自分の苦しみ、自分の悩み、自…

人類のゆくえ(スマナサーラ長老の法話より)

2012年10月27日(土)午前スマナサーラ長老 幡ヶ谷・ゴータミー精舎 法話と実践会※以下、講義中のメモから構成しました。 Q:これまで、競争こそが人間を成長させる道だと思っていました。先生の著作に、人間社会が、人類が共存から競争へと変わった途端に人…

大分講演会「あなたの人生がウマくいかないのにはワケがある~ブッダに教わる人生で大切なことと捨てるもの~」(スマナサーラ長老の法話より)

2012年10月21日(日) スマナサーラ長老 大分講演会&初心者冥想指導 『あなたの人生がウマくいかないのにはワケがある ~ブッダに教わる人生で大切なことと捨てるもの~』 主催:明西寺 場所:アクロスホール 以下、講義中のメモから構成しました。 人生の…

摩天楼法話会「真理を喜ぶ者は安らぎを得る」(スマナサーラ長老の法話より)

20120925(お彼岸最後の日) 新宿・日蓮宗 常圓寺祖師堂 摩天楼法話会「真理を喜ぶ者は安らぎを得る」 講師 アルボムッレ・スマナサーラ長老 ブッダの話は父親の話を聴くような感じで聴いて欲しいのです。異論があったら出して欲しい。お互い仲良く話し合って…

魔とその克服法~自分にとっての魔とは何か?~(スマナサーラ長老の法話より)

『魔とその克服法 自分にとっての魔とは何か?』 日時:2012年9月23日午前 講師:アルボムッレ・スマナサーラ長老 主催:F.E.ヨガライフ協会 マーラ、悪魔、悪しき者などなど、世界中で「魔」という言葉を使います。日本語にも「魔が差した」 という言葉があ…

嫌いな人々の願い事が叶ってもいいのか/誰でも覚れるブッダの教え(スマナサーラ長老の法話より)

Q:慈悲の冥想に関して、私の嫌いな人々のところでひっかかる。嫌いな人々の願い事が叶えられますように、というと悪い奴らの願い事が叶ってもいいのかと…… A:もっと冥想続けると、生命をみる見方が変わってくると思います。そこで疑問が消えると思います。…

渇愛と目標・意欲の関係/ブッダの言葉は脳にパンチを浴びせる(スマナサーラ長老の法話より)

Q:渇愛はよくないというが、人生の目標・意欲は必要ではないかという疑問が起こる。渇愛と目標・意欲の関係について教えていただきたい。 A:これは大切なポイントです。生命は生存欲で生きている。「生きていきたい」と意欲が起こると、そこに恐怖感と怒り…

自業自得と諸法無我で勘違いしないためのポイントとは?(スマナサーラ長老の法話より)

Q:自業自得と諸法無我で勘違いしないためのポイント。 A:自業自得は暗いイメージで取られていますが、実際は違うのです。善いことすれば善い結果になるし、悪いことをすれば悪い結果になるという話です。「自業自得」と言った途端に日本文化の色に染めない…

女性が多い職場(営業先)でのストレス/引きこもりの息子について(スマナサーラ長老の法話より)

Q:女性が多い職場(営業先)でストレスを感じている男性の悩み。 A:女性はすごく怖い存在です。相手の立場を気にせず文句をいうのです。女性が多い職場で生きるすべがあります。女性は男の言うことを聞かないのです。ですから、ぶつからないようにしないと…

社会の破滅を止めるブッダの智慧~お釈迦さまのリーダーへの教えに学ぶ~(スマナサーラ長老の法話より)

はじめに 人類は仏陀から学ぶしかないのです。世界で初めて、「生命」というタイトルで教えを語ったのは、お釈迦様です。一切の差別なく語ったのです。矛盾なく語ったのです。人間の認識にはハンディがあります。認識のプロセスで、ただしく認識できなくなっ…

リスクマネジメントについて/豊かさとは?(スマナサーラ長老の法話より)

Q転ばぬ先の杖、リスクマネジメント、将来への備え、と将来を心配しないということ、どう考えればよいか? A誰もリスクマネジメントなどしていないのです。日本は立ち上がれないほど経済状態悪いのに、何も気にしてないのです。カッコつけて未だに無駄遣いば…

「身を守る」ということ(スマナサーラ長老の法話より)

「身を守る」ということについてお話しします。 いかにして身を守るべきか? 日本にはお守り文化があります。世界中に神に守ってくださいと祈る文化がありますが、ああやって沢山お守りをぶら下げる文化は日本独特です。 釈尊ご自身の立場からは、そういうモ…

ゴータミー精舎パーリ経典講義 相応部カッサパ相応8第三教戒(スマナサーラ長老の法話より)

Saṃyuttanikāyo Nidānavaggo 5. Kassapasaṃyuttaṃ相応部 因縁篇 5.カッサパ相応 8. Tatiyaovādasuttaṃ 第三教戒 王舎城因縁。 (※6,7と同じ。在家の方々にはあまり関係ないセクションかもしれません。マハーカッサパ尊者は出家と修行する在家のことを厳しく…

ゴータミー精舎パーリ経典講義 相応部カッサパ相応7第二教戒(スマナサーラ長老の法話より)

Saṃyuttanikāyo Nidānavaggo 5. Kassapasaṃyuttaṃ相応部 因縁篇 5.カッサパ相応 7. Dutiyaovādasuttaṃ 第二教戒 王舎城因縁。 (※6と同じ。釈尊はマハーカッサパ尊者に近くに居て欲しがったが、尊者は釈尊とあまり一緒に居たがらなかった。森の洞窟に隠れて…

ゴータミー精舎パーリ経典講義 相応部カッサパ相応6教戒(スマナサーラ長老の法話より)

Saṃyuttanikāyo Nidānavaggo 5. Kassapasaṃyuttaṃ相応部 因縁篇 5.カッサパ相応 6. Ovādasuttaṃ 教戒 王舎城因縁。摩訶迦葉尊者に釈尊が語る。「カッサパよ、比丘たちに教えてあげてください。比丘たちに真理の話(法話)をなさい。比丘たちに何かアドバイス…

リーダーも独裁者もいない民主主義(スマナサーラ長老の法話より)

宗教は苦しみを隠す みなさん初期仏教の伝道活動を、熱しやすく冷めやすい国民性にもかかわらず、激しく熱くなることもなく、急速に冷めることもなく、程良く頑張ってくれたことは、素晴らしいことと思います。仏教は独裁者がいないから大変なんです。仏教は…

冥想がうまくいかない時/冥想で周囲の反応が変わった?(スマナサーラ長老の法話より)

■Q冥想がうまくいかない時がある。どうすれば? 冥想で、手抜き思考はたいへん危険です。俗世間では完璧主義はいけないというが、仏教の冥想では短い時間でも文句なしに完璧にやらないといけない。完璧主義をうまく使うことで成長する。形だけ、一生やっても…

睡眠について/苦しまずに死にたい(スマナサーラ長老の法話より)

■睡眠について 繰り返し同じことしゃべっているのですが……睡眠というのは一つの病気です。私たちは寝ることは必要だと言ってますが、そんなに証拠あるものではない。ケースバイケース。能力ある人、天才と言われる類の人は、俗世間でもほとんど寝ていない。…

新宿朝日カルチャー初期仏教入門「ローヒタッサ経を読む」(スマナサーラ長老の法話より)

2011年12月22日新宿朝日カルチャー初期仏教入門「ローヒタッサ経を読む」メモ (※気になったところだけ) 相応部経典に記録されたローヒタッサという神とブッダの対話。 神の質問:《世界の果て》に行けるのか? 世界 Loka とは、地球・宇宙/生命 という二つ…

パーリ経典講義『在家を尋ねる』経,『老い』経 マハーカッサパ尊者に学ぶ出家者の生きかた(スマナサーラ長老の法話より)

2011年12月13日ゴータミー精舎パーリ経典講義 講師:アルボムッレ・スマナサーラ長老 Saṃyuttanikāyo Nidānavaggo 5. Kassapasaṃyuttaṃ 相応部経典 因縁篇 5.カッサパ相応http://www.tipitaka.org/romn/cscd/s0302m.mul4.xml 4. Kulūpakasuttaṃ 在家に入る …

浮かれない生きかた(スマナサーラ長老の法話より)

Q先日の経典解説で仰っていた「褒められると調子に乗る」以外に、日本社会のウイークポイントは何か? A別にそういうことをわざわざ調べていない。興味もない。ただ困っている人がいたら、何とかしてあげたいと思うだけ。あるかもしれないけど、そんなに私は…

パーリ経典講義『月喩経』 マハーカッサパ尊者と布施の話(スマナサーラ長老の法話より)

2011年11月29日ゴータミー精舎パーリ経典講義 講師:アルボムッレ・スマナサーラ長老 Saṃyuttanikāyo Nidānavaggo 5.Kassapasaṃyuttaṃ 3. Candūpamasuttaṃ パーリ相応部 因縁篇 5.カッサパ相応 3.月喩経 http://www.tipitaka.org/romn/cscd/s0302m.mul4.xml …

横浜朝日カルチャー講義「イラッとした時の5つの処方箋」(スマナサーラ長老の法話より)

今日は「イラっとした時の五つの処方箋」というタイトルでお話しします。 これは人間関係についての教えです。人間関係のトラブルは、誰にでもあることです。ないというなら、人間じゃないと思います。動物の中では人間関係のようなトラブルはない。人間だけ…

気にいらない教えとの付き合い方(スマナサーラ長老の法話より)

Q一年前くらいに初期仏教知った。書店で見ると大乗仏教が主流で、お釈迦様が貶められているようで怒りを抱いてしまう。大乗仏教と付き合っていくにはどうしたらいいのか? A気に入らんものがいらんと思ったら、この世で生きていられない。この世は嫌いなもの…