国家と宗教・神になった人びと
- 作者: 保坂俊司
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/10/17
- メディア: 新書
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〈目 次〉
はじめに第1章 キリスト教と政治
キリスト教とローマ帝国/中世における宗教と国家/近代における二つの原理/現代におけるキリスト教思想の展開第2章 イスラームと政治
イスラームにおける世俗権力の変遷/政教一元:タウヒードの政治思想/イスラーム共同体論/イスラームの法体系/現代イスラームにおける共同体理論第3章 仏教と政治
イデオロギーとしての仏教/ゴータマ・ブッダの政治思想/アショーカ王の政治と仏教/インド社会と仏教/文明としての大乗仏教/大乗仏教の政治哲学思想第4章 日本宗教と政治
仏教と鎮護国家/天皇と仏教/仏教弾圧と神道ナショナリズム/明治維新と神道イデオロギー
ちなみに、
- 作者: 小松和彦
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/07/05
- メディア: 文庫
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小松和彦氏の『神になった人びと』は、日本で「人を神として祭り上げる」宗教的行為の成り立ちと変遷を追った珍しい切り口の本。「文庫版序論 なぜ、人を神として祀るのか――「靖国の神」と日本人」と「文庫版あとがき たましいは、いかに祀ればいいのか」は力作で、今年、靖国神社について論じられた文章のなかで白眉だと思った。靖国神社の問題自体、個人的にまじめに考える気がまったく失せたので紹介し損ねたけど、読みやすい本なので『国家と宗教』と併せてぜひ手にとって欲しい。偶然だけど、こちらも光文社。もしかして、同じ編集者が担当したのかな?
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜