ディスカバリーch仏教番組と「はじめてのお遍路」

CSディスカバリーチャンネルで放映された仏教にまつわる番組の録画を観る。

ダライ・ラマと輪廻転生
ヒマラヤの仏僧が、何世紀にも渡って行ってきた輪廻転生。彼らは現世の行いや業が、次の人生をどんなものにするか決めると信じている。そして聖人と呼ばれるような人々は、死後に新しい肉体を得て生まれ変わるという。その代表例がダライ・ラマだ。縁起の良い時に生まれた子供たちは注意深く見守られ、選ばれし者であるかどうかが見極められる。なぜ、どうやって人は生まれ変わるのか。番組では輪廻転生にまつわる不思議な謎に迫る。

チベット系仏教が国教となっているヒマラヤの小国ブータンでは、最近いわゆる活仏(トゥルク 高僧の生まれ変わり)とされる子供の数が急増しているらしい。トゥルクとされた子供は生まれながらの高僧として栄達が約束され、親族もまた補助金を支給されるなどの特典があるからだ。トゥルクの急増は仏教への懐疑をもたらすとして仏教界で憂慮されているにとどまらず、国会でトゥルク認定の厳密化が論議されるほどブータン社会に大きな波紋を及ぼしている。その現状と背景をていねいにルポした良質な番組だった。そんでダライ・ラマは……ぜんぜん出てこないぞー!これではタイトルに偽りありと言われても仕方ない。内容がよかっただけに残念。

ネパールの仏性を持つ少年
ネパール中南部の森で、瞑想を続ける10代の少年。彼はブッダの生まれ変わりだとされ、10万人以上の人々が彼を一目見ようとやって来た。そして科学者たちも、少年に興味を抱いていた。彼らは少年の瞑想を妨げることなく、彼のことを調査する方法を思案する。少年の友達や親族、従者によると、彼は水も食べ物もとらずに6ヶ月間瞑想を続けている。それだけでも驚異だが、悟りを得るためにさらに6年間の瞑想を続けるつもりだという。

一時期日本でも盛んに報道されていたネパールで瞑想を続ける「ブッダの生まれ変わり」少年を定点カメラで数日間撮影し、周辺取材したルポ。赤外線カメラの使用を拒否されたとかで、夜間の様子は不明。ちょっとセンセーショナリズムに偏ったつくりだが、医学の常識では説明できない少年の姿にコメンテーターの医師が泡食ったり、途中で少年が修行していたチベット仏教寺院の高僧が少年と対座して瞑想したり(少年はタラーッと汗をかきはじめる)、「わしゃぁ、12歳の頃からずーっと飲まず食わずじゃぁ」というインドの行者が登場したり、「支援者」の内輪もめが描かれたりと、濃ゆい人間ドキュメントになっていた。6年間瞑想を続けると宣言していた少年だが、その後大衆の前から忽然と姿を消して、密林のなかに瞑想場所を移したとか、はたまた誘拐されたとか、憶測を呼んでいるそうだ。願わくばネパールのそして世界の人々を導くような立派な人間になって欲しいものです。

そんで、NHK教育テレビNHK趣味悠々『四国八十八ヶ所 はじめてのお遍路』録画していた第2回を観た。これが感心してしまう丁寧なつくりなんだ。定年迎える団塊世代のハートをわしづかみだろうな。自分もちょっと行ってみたくなった。今後の放送予定は以下のとおり。騙されたと思って一度観てみてほしい。

第1回 事前の計画を立てよう 放送 9月 6日(水)
再放送 9月13日(水)

第2回 到着・現地での準備 放送 9月13日(水)
再放送 9月20日(水)

第3回 参拝の作法を学ぼう
放送 9月20日(水)
再放送 9月27日(水)

第4回 遍路・道行きの魅力 上手な歩き方
放送 9月27日(水)
再放送 10月 4日(水)

第5回 宿坊に泊まる 放送 10月 4日(水)
再放送 10月11日(水)

第6回 人々とのふれあいを求めて お接待の世界
放送 10月11日(水)
再放送 10月18日(水)

第7回 弘法大師の足跡をたどる
放送 10月18日(水)
再放送 10月25日(水)

第8回 空と海がひとつになる 海岸線を歩く
放送 10月25日(水)
再放送 11月 1日(水)

第9回 般若心経を読む・書く・学ぶ
放送 11月 1日(水)
再放送 11月 8日(水)

第10回 遍路を記録する 思い出の残し方
放送 11月 8日(水)
再放送 11月15日(水)

第11回 遍路ころがし・難所の歩き方
放送 11月15日(水)
再放送 11月22日(水)

第12回 くじけそうなときは?
放送 11月22日(水)
再放送 11月29日(水)

第13回 お遍路は人生を見つめる旅
放送 11月29日(水)
再放送 12月 6日(水)