『アジ活』評(マニカナエムさん)

マニカナHP管理人エムさんより、『大アジア思想活劇 仏教が結んだもうひとつの近代史』(オンブック版)への評をいただきました。謹んで御礼を申し上げます。

さて、このたびは、
コンビニを通じまして

佐藤哲朗さまの御著『大アジア思想活劇』

頼んでみました。

明治
それは、近くて遠い。

わたしたちには、つい昨日のことのよう
だけど
もっとも忘れられ顧みられない
われわれの知識からすると
暗い時代

そんな激動の時代
近代アジアを生きた三人

ほんとに忘れられてる三人に注目した
筆者はえらい!すごい!ブラボー!

京都生まれの講談師 野口復堂
アメリカ人の神秘主義者 オルコット大佐
スリランカの民族主義者 ダルマパーラ

近代仏教を中心に、
それにかかわる
三人の行状を
さまざまな歴史的視点をおりまぜて
取り上げた

文字通り

思想活劇

という「歴史書」です。

はらはらドキドキわくわくの
講談調にのせられながら
ついつい読んでしまう。

あっち飛びこっち飛びして
でたらめに読んでしまうが

それもこれも
開いたページが
読者の目を釘付けにするので
読まないわけにはいかなくなって
しまうのだわよ。

と、
おもしろく書いた著者のせいに
しちゃお。

とにかく
完全に全部読んだかどうか
自分でもわからないように
なってしまいましたのじゃが

感想を一言。

この本、とにかく
あらゆる点で
一級品です。

おもしろいという点で一級品
人物にせまるという点で一級品
歴史的な考察という点で一級品
仏教の理解という点で一級品
文献資料の豊富さで一級品
文献資料の扱いも一級品

最後に
この本自体が
貴重な歴史的資料として
残るだろうという点で
一級品

うううん、何といったらよいか

西洋の客観的な歴史記述と
インドの主観的な因縁伝とを
あわせもつ
壮大なスケールの
歴史書

と申し上げます。

ぶらぼー!

なんて言ってないで
あんたも早く
書きんさい!
(管理人エムのカレーな一日2006/08/25『大アジア思想活劇』だい!)