仏教かく始まりき----パーリ仏典『大品』を読む

仏教かく始まりき―パーリ仏典『大品』を読む

仏教かく始まりき―パーリ仏典『大品』を読む

まだ本文は読んでないけど、宮元啓一先生のホームページ「ペンギン」はしがきが載ってます。これがものすごい!中村元博士の文献学に呪縛されてきた日本人の仏教理解を解き放つ、ある種(仏教学世間では)革命的なマニフェストであります。これは本編も期待できそうですね。

この『大品』とゆーのは正確には南伝大蔵経の律蔵3巻ISBN:4804394036るテキストです(チャプターの名前としては、パーリ経典は「大品」だらけ)。珍しく私蔵して折に触れて読み返しています。テーラワーダ仏教では定番の護経「初轉法輪経(dhammacakkappavattasuttaM)」としても知られていて、僕でさえ、パーリ語で唱えると

"etaM BhagavatA bArANasiyaM isipatane migadAye, anuttaraM dhammacakkaM pavattitaM, appativattiyaM samaNena vA brAhmaNena vA devena vA mArena vA brahmunA vA kenaci vA lokasmin"-ti.

此の如く世尊はバーラーナーシー国、仙人堕処、鹿野苑に於て無上の法輪を転じたまふ、此、若しくは沙門、若しくはバラモン、若しくは天、若しくは魔、若しくは梵天、若しくは世間の何人たりとも覆すこと能はざる所なり。

のリフレインにホロッと涙が出てきちゃうような感動的な経典なのです。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜