『ブッダの幸福論』より

協会HPトップに紹介したスマナサーラ長老の言葉を転載。昨年出た著作の中でも特に思い出深かった『ブッダの幸福論』(ちくまプリマー新書)より。

ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)

ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)

 結局のところ、誰でも、生きて歳を取って死ぬのです。ただ生きて、年を取って死ぬ。生命に具わっているのは、その単純なプログラムでしかありません。しかし、それだけだったら、おもしろくないのです。だったらどうすればいいのでしょうか? ブッダの提案は、「智慧を開発すること」です。つまり心を完全にきれいにすることです。みなさんも「完全な心を作る」ということに挑戦すればいいのです。まれな人にしか思い浮かばないことですが、その気持ちになれれば、絶対的に大事な仕事があるのだと、喜びが湧いてきます。「生きているあいだ、死ぬ前に、私はかならず悟りに達するぞ」と。ブッダは悟りに達することが、死に打ち勝つことだと説かれています。そうすれば、ひとつひとつのハードルを飛び越えるのではなく、「一切のハードルを乗り越えた」ことになるのです。

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〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜