『ブッダの幸福論』より
協会HPトップに紹介したスマナサーラ長老の言葉を転載。昨年出た著作の中でも特に思い出深かった『ブッダの幸福論』(ちくまプリマー新書)より。
- 作者: アルボムッレスマナサーラ
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/02
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 44回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
結局のところ、誰でも、生きて歳を取って死ぬのです。ただ生きて、年を取って死ぬ。生命に具わっているのは、その単純なプログラムでしかありません。しかし、それだけだったら、おもしろくないのです。だったらどうすればいいのでしょうか? ブッダの提案は、「智慧を開発すること」です。つまり心を完全にきれいにすることです。みなさんも「完全な心を作る」ということに挑戦すればいいのです。まれな人にしか思い浮かばないことですが、その気持ちになれれば、絶対的に大事な仕事があるのだと、喜びが湧いてきます。「生きているあいだ、死ぬ前に、私はかならず悟りに達するぞ」と。ブッダは悟りに達することが、死に打ち勝つことだと説かれています。そうすれば、ひとつひとつのハードルを飛び越えるのではなく、「一切のハードルを乗り越えた」ことになるのです。
〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜