原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟

佼成出版社から、スマナサーラ長老の新刊『原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一悟』が刊行されます。来週頭には大手書店の店頭に並ぶでしょう。好調に版を重ねている前作(一日一話)に続けて、さらにさらにズシッと読み応えのあるダンマパダ法話が28話掲載されています。スマナサーラ長老の腰が抜けるほど濃厚なインタビューをもとに、佼成出版のHさんと二人三脚でかなり細かいところまで綿密に編集構成をしました。胸を張ってオススメできる自信作に仕上がりました。

仏教かく始まりき----パーリ仏典『大品』を読む

仏教かく始まりき―パーリ仏典『大品』を読む

仏教かく始まりき―パーリ仏典『大品』を読む

まだ本文は読んでないけど、宮元啓一先生のホームページ「ペンギン」はしがきが載ってます。これがものすごい!中村元博士の文献学に呪縛されてきた日本人の仏教理解を解き放つ、ある種(仏教学世間では)革命的なマニフェストであります。これは本編も期待できそうですね。

この『大品』とゆーのは正確には南伝大蔵経の律蔵3巻ISBN:4804394036るテキストです(チャプターの名前としては、パーリ経典は「大品」だらけ)。珍しく私蔵して折に触れて読み返しています。テーラワーダ仏教では定番の護経「初轉法輪経(dhammacakkappavattasuttaM)」としても知られていて、僕でさえ、パーリ語で唱えると

"etaM BhagavatA bArANasiyaM isipatane migadAye, anuttaraM dhammacakkaM pavattitaM, appativattiyaM samaNena vA brAhmaNena vA devena vA mArena vA brahmunA vA kenaci vA lokasmin"-ti.

此の如く世尊はバーラーナーシー国、仙人堕処、鹿野苑に於て無上の法輪を転じたまふ、此、若しくは沙門、若しくはバラモン、若しくは天、若しくは魔、若しくは梵天、若しくは世間の何人たりとも覆すこと能はざる所なり。

のリフレインにホロッと涙が出てきちゃうような感動的な経典なのです。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜