知恩

午前中学芸大前でrjミーティング。18:30から新宿住友ビルでスマナサーラ長老の朝日カルチャー初期仏教入門「ブッダに学ぶ幸福な人間関係」3回目「自分ひとりだけでは「あなた」という存在は成立しない〜対人縁起論」。長老がいつも仰る「曖昧中途半端」な生き方とは、「親切な人には親切にする、怒ってくる人には怒り返す」という俗世間のほとんどの人がやっている生き方(動物でもやっている反応。また「神の啓示」とされる倫理観)を指すのだというくだりがあって、腑に落ちた。時間を30分以上オーバーして21時過ぎまで講義がつづいたが、またまた今日一日分だけで本が一冊作れそうな密度の濃さだった。

朝カルの教室に向かう途中で耳にした、二十代くらいの女性二人連れの会話。

私だって(先輩たちに)教えてもらった事は多すぎて、直接、恩返しすることなんてとても無理だよ。それを忘れないで、今度は私たちが、若い子たちに一生懸命教えてあげるしかないんじゃないかなぁ。

ああ、お釈迦様の経典にも出てくる「知恩」とゆーやつだな。恩を受けた相手に直接恩返しする、というより、自分が周囲から受けた恩を知っていることが大切なのだと。それがしっかりした生き方に繋がって行くのだと。「心身の品格を保ち、恩を感じ、恩を知る人は、死後ほいっと置かれたように天国に行くのだ」(増支部四集)と。まぁ、それはともかく、なかなか立派な心がけだなぁと思って、おっさんは嬉しくなったのでした。

北条重時『極楽寺殿御消息』十条まで書写した。

東洋文庫『家訓集』(山本眞功・編註)収録の「極楽寺殿御消息」は注釈が解りやすくて助かる(筧泰彦氏の現代語訳を随所で引いている)。

家訓集 (東洋文庫)

家訓集 (東洋文庫)

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