『テーラワーダ仏教の実践』&『ブッダの龍樹の論理学』
- 作者: ポー・オー・パユットー,P.O.Payutto,野中耕一
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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パユットー師(野中耕一訳)の『テーラワーダ仏教の実践 ブッダの教える自己開発』がなかなか好調のよう。高い本なのにアマゾンで2000位台に入っているのはたいしたものだ。カスタマーレビュー2件とも好意的だし、よく読み込んでくれている。でももっと広まって欲しいなぁ。だって……あとには『仏法』改訂版が控えているんだからね。
- 作者: 石飛道子
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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石飛道子先生の『ブッダと龍樹の論理学』はまだまだ動きが鈍いのが残念。日本の仏教研究史に残る名著に違いないのに……。でも「教えて!goo」の『般若心経は間違い?』にちなんだ質問では、般若心経擁護派の人が本書の知識を使って一所懸命「ダメな師匠」を支えています。
そういえば龍樹作とされる『大智度論』は女はバカだの愚かだの、女の悪口ばっかり書いてある論書(どっちかとゆーと漢訳した鳩摩羅什のトラウマか?)だけど、その龍樹たんの真骨頂を理解してあげて現代によみがえらせてあげたのは、女性である石飛先生なんだから、面白いです。そういえば、大乗菩薩道は、「菩薩が女として生れるってことはない」とゆー増支部あたりの記述を踏まえて成立してるわけだから、はじめっから男尊女卑なんだよね。同じく増支部の「正自覚者が女として生れることもない」も踏まえてるから、ブッダになること目標にしちゃうと、「女は悟れないんだ」とか変な誤解が生じてしまう。ブッダの教えで悟るには男女に差別なんかないのにね。やっぱブッダの教えをいろいろいじっちゃうとダメになるだけですね。龍樹も大乗菩薩道を擁護するところは論理がボロボロ。自爆しまくり。才能の無駄遣い(『大智度論』が真作とゆー前提なら)。でも『廻諍論』の最後の偈と自註はすごくいいよね。龍樹たんの純なこころに感動しました。
戯論寂滅。人にやさしく。これブッダの教えなり。(ホントだよ)
- 作者: アルボムッレスマナサーラ,Alubomulle Sumanasara
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/09
- メディア: 単行本
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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜