備忘録

rjミーティングのあとに学芸大の古書店で資料を何冊か購入。

般若心経講話 (講談社学術文庫)

よく売れている本なので参考までに。鎌田センセイ物知りだね。スウェーデンボリやら福来友吉まで持ち出して博覧強記にもやりすぎ感が漂う。「霊性界」って何のこっちゃら……。基本的には玄侑宗久師と大同小異で、一心不乱に呪文唱えて無我になったら般若波羅蜜ババンバン、っていう禅的解釈の心経論。仏教勉強しても煩悩だけは捨てたくなくて必死だな、とゆー典型的な症例。呪文で忘我になりゃいいなら、べつに何でもいいんじゃないの？で全部崩れちゃうんだけどね……。

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)

原始仏教はやわかりの１章はスルー。倶舎論と部派仏教を概説した２章はよくまとまっていて勉強になる。大乗仏教の成り立ちに触れた第３章は感情・信仰優先の記述で使えない。中観派を紹介する４章でやや正気に戻り、専門の唯識を論じる５章はいちばん生き生きとしている。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜