朝日カルチャー新講義

スマナサーラ長老が講師を務める朝日カルチャーセンター(新宿)初期仏教入門の新シリーズが開講。

ブッダが推奨する「クリーン」な生き方
〜「キレイ」と「キタナイ」の舞台裏を暴く〜

1 1月15日 清潔と不潔の大きな「錯覚」(見かけだけで判断していませんか?)
2 1月29日 劣悪な環境より、もっと怖いもの(あなたを蝕む「精神汚染」の危機)
3 2月 5日 潔癖症の正体を暴露する(気付が付きにくい「自己愛」の暗躍)
4 2月26日 あなたの「クリーン度」をチェックする(ブッダの「自己観察」入門)
5 3月12日 誰も知らなかった「清らかに生きる」方法(ブッダが説く「清浄」とは)

本日の講義メモより。「清潔・不潔の規準は生命の種によって異なります。美・醜にはさらに規準も決まりがないし、他の影響によってコロコロ変わってしまう。人間にとっての「美・清潔」は他の生命にとっては「醜・不潔」かもしれない。あくまで規準は「自分」です。つまり「美・清潔」とは「自我の肯定、主観の正当化」に過ぎないのです。清潔さ、美しさの追求が、破壊的な「無知の宣伝塔」として機能する危険もある。しかし生きるために、成長するために、こころに「喜び」が必要です。自分や身の回り、環境を清潔に美しく保つことで、人間のこころも整理されて落ち着く。こころの怠けもなくなる。理性に制御を失い、美しさ、清潔さを求めることが生きる目的になるならば、それは適度を超えています。精神的な問題を引き起こしてしまうのです。美は外界に存在するものではなく、こころが感じるもの。まことの美はこころにあるのです。形の美は必ず崩れます。執着する人は必ず悩み、苦しみに陥ります。ものと生きものの美醜を思うのはこころです。どんなものにもそれなりの美があると思える人は楽に生きられます。美しいこころの持ち主には世界が美しいのです。」云々。

ゴータミー精舎から会場の住友ビルまで、自転車を使ったらあっという間だった。遅めの夕食は鯛だしとんこつ我武者羅 で。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜