朝カル経典解説『善語勝利経』

18:30から朝日カルチャー新宿のパーリ経典解説「言葉による“暴力”に負けないために」【相応部経典 】:帝釈天編『善語勝利経』を受講。「怒らないこと」の経典に基づく実践編といった雰囲気の講義でした。例によって当日のスライドを基に要点を紹介します。


悪語の(起こる)順番

  1. 邪見、誤解、怒り、憎しみ、嫉妬などで人のこころは腐った状態になる。
  2. 腐ったこころとその悪臭で落ち着きがなくなる。
  3. 「悪いのは相手だ」、「自分が正しいのだ」と判断する。
  4. 相手に対して悪語を放出する。

悪語を受ける側(の反応)

  1. そのまま、放たれた悪語の矢と悪臭を受け入れて自分のこころも同じ状態にする。(受動的で落ち込み型。日本人に多いタイプです
  2. 自分も他人に攻撃をして悪の炎に油を差して問題を最大化する。(能動的で攻撃型。世界中で実践されています
  3. 相手の心が病んでいるので悪臭を放たれているが、自分の問題ではないので自分が汚れないようにする。(理性型。我々がいますぐに出来る正しい対処法です
  4. 相手が病気だと知って、その治療方法も持っている。:A.治せるものなら治す。B.末期なら放っておく。(智慧型。これは人格者にできる仕事です。誰でも出来ることではありません。しかし、私たちも自分の問題を解決しつつ、他人の役にも立つように努力するべきです