『ブッダの智慧で答えます 生き方編』増刷など

ブッダの智慧で答えます 生き方編

ブッダの智慧で答えます 生き方編

2004年夏に出た一冊まるごとQ&A本『ブッダの智慧で答えます 生き方編』(アルボムッレ・スマナサーラ著)が4刷出来に。これは掛け値なしににいい本ですよ。未読の方はぜひ手にとってお読み下さい。タコ社長の出版攻勢でなかなか時間取れないが、早いとこ続編を出したいな。

岩波書店の『仏説四十二章経・仏遺教経』(ISBN:4003330714)図書館で借りて読む。仏祖三経のうち2経。比較的初期仏典に近いけどやっぱノイズが酷すぎるな。まぁ現代日本語でパーリ経典の主要なものは読めるし、漢文調が好きなら南伝大蔵経もあるし、漢訳阿含やその周辺をいまさら読む意義ってそれほどないなと、再認識しただけ。そんな暇あったらパーリ語の単語ひとつでも覚えましょうと自戒。

入手。写真はきれいに撮ってるし、仏教知識も要所を押さえているし、さすがよく出来てます。番組を観てる人は買っても損なし。それにしても、山頭火はずるいよな。

坊主白書―仏教も坊主も嫌いなあなたのための日本仏教入門

坊主白書―仏教も坊主も嫌いなあなたのための日本仏教入門

ずいぶん前に買った『坊主白書』。近所に出来たドンキホーテ系コンビニ?でなぜか売っていた。ジャーナリスティックに日本仏教の堕落と腐敗をネチネチとあげつらう教界閻魔帳。著者もまたれっきとした臨済宗の僧侶(お寺の法務を生業にはしていない)。葬式仏教批判というのもすでに一回りしちゃった感があるし、著者があげている日本仏教再生の処方箋もどっかに聞いたような話ばかりだが、「仏教も坊主も嫌い」ではなくても、日本の仏教に関心ある人は知っておいたほうがいいポイントは突いていると思う。校正がいい加減なのと著者の仏教一般知識もいまいちなのは眼をつぶるとして、日本のお坊さんたちは「日本仏教」について閉ざされた文脈でしかモノを考えていないし、既存の「坊主世間」をどうにかする心配しかしていないんだなぁ、と思う。そういう視野の狭さ(もちろん主題に制約されてるところもあるにせよ)も含めて、日本仏教を「社会学する」参考書の一冊かな。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜