スリフェス2006補遺

日本テーラワーダ仏教協会も出展したスリランカフェスティバル2006(14,15日)が無事終了。協会ブログにスリランカフェスティバル2006レポートを掲載。以下、個人的な補遺。

  • 蘭華寺持込の小冊子に『国交樹立五十周年記念 世界平和祈願コロンボ大会 スリランカ訪問・友好親善使節団 基調講演二〇〇三年三月九日(日曜日) 演題 ダルマパーラの贈り物 ダルマパーラと日本の関係を顧みて、二十一世紀の日本とスリランカの仏教相互交流を通じて世界平和への貢献を考える』とゆー長いタイトルのA4中綴じ35ページ日本語・英文パンフレットがあった。以前メルマガで触れたけど、この講演の内容は自慢話と謝辞を除いてまるまる『大アジア思想活劇』の要約なのだ。強い言葉を使うなら丸パクリであり、剽窃だ。勿論、歴史的事実の調査をすれば、当然、結果が似通うことはあるだろう。検索で偶然この講演録を見た僕は著者のK師が当時住職を務めていた横浜のお寺に「主な資料として拙稿を使っていただいたようでありがとうございます」とメールしたところ、返事もなしに即刻HPから当該資料が削除された。なるほど疚しいところがあったのだなと推察する。いまさら当ブログを越えて問い質すつもりはないが、まさかそんなパンフレットを自分の関わるブースで配らなきゃならん羽目になるとは。
  • そんなこともあって初日の午後から急遽、届いたばかりの『大アジア思想活劇』オンブック版をスリランカ仏教ブースで委託販売してもらった。二日間で持ち込んだ五冊が完売した。他に近所のNGOブースに講演に来られていた和光大学の澁谷利雄先生にも差し上げることができた。しばし立ち話しているうちに、はよシンハラ語読めるようになりたい……とふつふつと思った。
  • 今年は会場にManel Mal Movementとゆー、LTTEと戦うスリランカ保安部隊とその家族をバックアップする等々の目的を掲げた草の根運動(官製運動ってやつ?)のブースが出ていた。そのブースだけ少々他とは違う重たい雰囲気をかもし出していたが、これも政権交代(前政権は保安部隊の情報をLTTEに流し利敵行為をしていたという噂もあった)の影響だろうか。ちょうどジャフナで最近連戦連勝だった政府軍がLTTE相手に大損害出したらしいとのニュースが入ったばかりだったので、印象深かった。あれ、アスギリヤ大精舎の僧王猊下も募金してるじゃん。しかし、主旨はともかくロゴのデザインがシュールだ……。


三年目を迎えてスリランカフェスティバルも少しづつ深みのあるイベントに育ってきたように思う。来年はどうなることやら。


〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜