男の墓場

奥さんと待ち合わせて、シネマアートン下北沢のレイトショーで「怪奇!幽霊スナック殴り込み!」「任侠秘録人間狩り」の二本立てを観賞。ともに監督:杉作J太郎/製作:男の墓場プロダクション。会場は補助椅子を出しても入りきれないほどの超満員(定員は50名だけど)。上映前と上映後には杉作さんや『映画秘宝』誌のギンティ小林さんはじめキャスト・スタッフの楽しいトークがあって場を和ませたり盛り上げたり。映画としては冗長で稚拙なところは否めなかったけど、二作品とも杉作氏の楽しい人脈によるカメオ出演を追っていくだけでかなり楽しめた。杉作さんの人徳であたたかく仕上がったサブカル文士劇ってとこかな。「怪奇!幽霊スナック殴り込み!」の主演は映画監督のタナダユキさん(『タカダワタル的』の監督)で、いろいろあって大変な浅草のスナックママ役を淡々と演じてましたが、素人くさい自主制作映画テイストが濃厚。主題歌に使われたクレイジーケンバンドの「まっぴらロック」がストーリーのばかばかしさを象徴していてよかった。「任侠秘録人間狩り」はダースレイダーによるBGMも力が入っていて、映像も格段にきれいだし、暴力シーンもかなりの迫力。編集はまどろっこしいものの、脚本もそれなりに締まっていてクールな作品にしあがっていました。主役の飯島洋一さんもいい味出してました。どこかにリメイク化権を買われるかも。男の墓場プロダクションの今後に期待してます。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜