週刊ダイヤモンド7/2特集「仏教・神道 大解剖」/教科書の中の宗教
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週刊ダイヤモンド7/2 特集「仏教・神道 大解剖」第二章の神道編が面白い。伊勢神宮のヒエラルキー、明治神宮と神社本庁の紛争裏話とか、他誌では読めないと思う。神社は人間模様が醜悪でも、鎮守の森が無言で説法してくれるからいいけどね。
106p「被災地支援用の“神のコメ"を無断で本庁職員が“胃袋"に」が酷い。神社本庁は当初全面否定したが「本誌ネット配信後“嘘"を認めた。」って、神道は妄語戒ないから嘘ついてもいいワケ? こんなイカサマやってる「伝統宗教」が一概に「新興宗教」を批判できないよね、っていう自戒にはすべきだね。
第一章の仏教編はそこそこかな。インタビューは玄侑宗久(4頁)、アルボムッレ・スマナサーラ(2頁)、小池龍之介(1頁)の三師。あと、「仏教と神道を学ぶための書籍・映画ガイド(63p)の選択が???
ちなみにスマナサーラ長老のインタビュータイトルは「仏教には神も信仰もありません 論理的、実践的な心の科学です」とド直球です。
- 作者: 藤原聖子
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藤原聖子『教科書の中の宗教 この奇妙な実体』岩波新書1313読了。知らなかった事ばかりで勉強になった。教育関係者だけじゃなくて、ライターや編集者、放送メディア関係者やWikipediaのボランティアまで、読めば役立つ、ハッとさせられる知見と出会えると思う。少々お硬いけどオススメ!
倫理教科書の仏教記述はカウンターカルチャー的というのは面白い。また上座部仏教の記述には大乗の護教論を前提とした「勝利主義史観」的な偏見があるとも。鎌倉仏教と旧仏教との対比ではそんな表現はされておらず二重基準だとも。これは仏教学の人が気づかない視点。
あと、倫理の教科書では「神道」の語がタブーだとか、初めて知ったわ。
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜