マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法

Sさんと久々にお会いして単行本企画の打ち合わせと、素材取りのインタビュー。ともに新書の企画。スマナサーラ長老が早めの時間に来てくださって、Sさんと三人でかなり突っ込んだミーティングができた。別企画の素材取りはYさんと三人で。長老にあれこれ質問しながら講義を受けるような感じで進んだが、経典資料調べにけっこう時間を取られてしまって次回に持ち越し。どちらもインパクトのある本になりそう。


さて。ミャンマーのマハーシ大長老がヴィパッサナー瞑想に関する質問に答えたQ&A集『マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法』がこのたびウ・コーサッラ西澤師によって訳出された。PDF本として配布を許可をいただいたので、興味のある方は、下記のリンク先よりダウンロードしてお読みください。

本書の趣旨について、ウ・コーサッラ西澤師の「あとがき」よりご紹介いたします。

この本はダンミカーヴィワンサ長老がマハーシ大長老の本(全て英訳済みではありません)からヴィパッサナー瞑想に関するものを選び質問と答えという形式にし、「マハーシサヤドーと現代のヴィパッサナー瞑想法」としてミャンマー語で出版された本の日本語訳です。

日本にもミャンマーから色々な瞑想法が紹介されていますが、自分の指導法だけが正しく他は全て間違っているかのような発言をする人がいますので、その様な意見はいかに善意からであれ人の器根によって対機説法をなさった釈尊を否定することになると思います。この本が少しでも読者皆様の参考になればと思います。

2007年5月1日

翻訳者
ウ コーサッラ西澤
1966年12月5日 長崎県生まれ
1996年12月1日 マハーシにおいて比丘出家する
2007年よりミャンマーの仏教書の翻訳、紹介活動を始める。

このような本が出版される背景には、ヴィパッサナー瞑想をめぐって「妄言」と断じざるを得ないような極論が横行している、残念な状況があることも確かなんだよね。「人の患は、好んで人の師となるにあり」(孟子)と言う。山本夏彦さんがよく引いていた言葉だけど、人物を見極める上でもっともシンプルで間違いのない基準のひとつだと思っている。頼みもしないのに寄ってくる「瞑想教えたがり」にはくれぐれも注意しませう。

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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜