キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 F.W.ニーチェ 適菜収・訳
キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)
- 作者: フリードリッヒ・ニーチェ,適菜収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/04/21
- メディア: 新書
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たいへん面白かったです。とにかく翻訳が読みやすいホントの現代語訳で助かります。感想は訳者のブログ(http://blog.livedoor.jp/rumitomo1/)5月4日記事のコメントに投稿しました。
楽しく読ませて頂きました。執拗なユダヤ批判に「やっぱナチスに利用されただけに…」と思わせつつ、汎アーリア主義に通じるゲルマン礼賛なんて知るかボケ、と小便ひっかける感じが痛快でした(本書のみの感想ですが)。ニーチェさんって、規格外の面白い人だったんだなぁと。彼が仏教を評価した意味も納得。ニーチェさんは妄想を離れて目の前の「苦しみ」を直視し「高貴に生きる」方法を身を以て実践した釈尊の男気に共感したんですね。信仰という「バカ自慢」((C)スマナサーラ長老)を共通項に諸教融和うたったり、自分の持ちネタのなかからキリスト教に通じるところを見つけて喜んだり、気色悪いことやってるいまどきの仏教を見るとやれやれ、目を覚ませとグーで殴りたい。いかれた教えで身を持ち崩した相手を心配する気があるなら、はっきりモノを言い合った方が親切です。本書がそーゆー風通しのいい議論のきっかけになるといいと思います。
〜よろず生きとし生けるもの幸せであれ安穏であれ〜