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2010年上半期に出たスマナサーラ長老の本(その1)

気がつけばもう7月。今年も半年過ぎてしまった。きりがいい所なので、2010年上半期に刊行されたアルボムッレ・スマナサーラ長老の著作をまとめて紹介したい。(続き物です。)


1月:こころは原子爆弾―その巨大なパワーを有効に使う方法(国書刊行会

これまで施本でのみ出されていた1.「こころは原子爆弾(旧題:こころのセキュリティー)と2.「仏教の『無価値』論」をカップリングして、書き下ろしの3.「感覚について」を加えた作品。ヴィパッサナー実践を続けている人の日夜の指針になると思う。1.は瞑想修行を支える三宝(仏・法・僧)随念、慈随念、不浄随念、死随念の実践となるパーリ語の偈の解説。2,3 で説かれるはスマナサーラ長老の冥想指導のコアとなる仏法の真髄を説いたド迫力の法話。手元において何度も読み返して実践の糧にして欲しいです。


仏教と脳科学―うつ病治療・セロトニンから呼吸法・坐禅、瞑想・解脱まで

仏教と脳科学―うつ病治療・セロトニンから呼吸法・坐禅、瞑想・解脱まで

2月:仏教と脳科学―うつ病治療・セロトニンから呼吸法・坐禅、瞑想・解脱まで(有田秀穂との共著、サンガ)

スマナサーラ長老と科学者との共著は本書が初めて。有田先生の方は板橋興宗師や玄侑宗久師、井上ウィマラ氏とも対談本を出している。対談は終始和やかな雰囲気で進んだが、有田先生の仮説を長老があっさり否定する箇所もあったりして、「脳科学の知見と仏教の教えは一致しますね、よかったよかった」という予定調和には収まらない、硬派で意義深い対話となっていると思う。急逝された小沼栄子さんとのご縁による企画であり、本書にも故人への追悼の言葉が記されている。


4月:もう悩まない! 心が軽くなるブッダの教え(角川文庫)

けっこう大きめの活字で200ページ未満の文庫オリジナルの掌編。しかもワンコインの低価格。仕事や人間関係に活用できるブッダの教えをわかりやすい表現で語っている。イラストはちくまプリマー新書『ブッダ 大人になる道asin:4480687491』でもおなじみの古賀重範さん。巻末には「慈悲の瞑想」も紹介されているし、スマナサーラ長老の本を誰かに紹介する一冊目としても、オススメです。


なぜ人生は、うまくいかないのか?

なぜ人生は、うまくいかないのか?

6月:なぜ人生は、うまくいかないのか?(宝島社)

自己啓発系の本にありがちな?キャッチーなタイトルと表紙イラストからは想像もつきませんけど、この本はかなりスゴイです。初期仏教経典に登場する「悪魔(マーラ)」とは何者なのか? というかなり本格的な論及です。でもそんなことに気づかないで、一般的な法話としても読むこともできる。スマナサーラ長老は時々、こういう突拍子もない離れ業をやってくれます。対機説法の形で説かれた経典とは、即ち「悪魔との対話」に他ならないのです。だって悪魔というのは…………


まだ数冊残っていますが、ちょっと長くなったので、続きは明日にでも。


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