備忘(成実論とかウシジマくんとか)

最近買った本など、忘れないうちに。

天皇の秘教

天皇の秘教

本日購入。拙著『大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史』並に分厚い。近代日本の最大最強オカルト思想体系であった「天皇教」の全貌を明らかに。田中智学と天皇転輪聖王論について詳しく論じられている様子。装丁やら副題やらおどろおどろしいが、まじめな研究書だ。

春めいてきたので、春編も購入。

動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫)

動物と人間の世界認識―イリュージョンなしに世界は見えない (ちくま学芸文庫)

本日購入。一気に読んだ。これはたいへんな良書だ。イリュージョンなしに世界は見えない。生命はイリュージョンが作り出した「環世界」で生きている。イリュージョンに世界を認識することは、その生命が「生き残ろうとする」ことと同義である。つまり情報の捏造=生きることなのである。本書は「解脱(ゲダツ)」を説かないだけで、スマナサーラ長老の「パパンチャ」「捏造」論とほとんど同じ趣旨を語っている。激おススメ!

生物から見た世界 (岩波文庫)

生物から見た世界 (岩波文庫)

本日購入。生命の環世界について。『動物と人間の世界認識』でも引用されている。

日本仏教の歩み (レグルス文庫)

日本仏教の歩み (レグルス文庫)

レグルス文庫。「民衆仏教」史観で記された日本仏教史概論。創価学会が自らを日本仏教の歴史の中に位置づけようとした試みのようにも読み取れる。手堅い内容。

ローマ人への20の質問 (文春新書)

ローマ人への20の質問 (文春新書)

塩野七生、解禁。なんだ、キリスト教以前のローマって現代よりよっぽど文明的じゃん……と思える。現代日本の「多神教」評価言説の出どころは、梅原猛よりもむしろ、塩野七生ではないか、という気もした。

新国訳大蔵経 インド撰述部―毘曇部〈6〉成実論(1)

新国訳大蔵経 インド撰述部―毘曇部〈6〉成実論(1)

新国訳大蔵経―毘曇部〈7〉成実論(2)

新国訳大蔵経―毘曇部〈7〉成実論(2)

水野弘元『パーリ佛教を中心とした佛教の心識論』読み進めるうちに、ついムラムラして、新国訳大蔵経の『成実論』買ってしまった。楽しい本だけど、高い本でもある。先に文句を言うと(特に一巻は)誤記が多すぎ。出典調べも根気なさすぎ。校正者(駒澤の人)はもっと粘着質に経典読んで下さい。マイナーな論書だから研究者がいないのは分かるんだけどさ。名前が知られている割にマイナーな『成実論』は、全編問答調なので、ボケとツッコミ風に脳内変換しながら読むとかなり面白い。それにしても、著者のハリヴァルマン、いくらなんでもふざけ過ぎ。こうやってインドで仏教徒が論争しながら遊んでいられるのもあと数百年で、もうすぐイスラム教に皆殺しにされちゃうんだよなぁ……と思うと悲しくなってくるね(考えすぎ???)。

闇金ウシジマくん 13 (ビッグコミックス)

闇金ウシジマくん 13 (ビッグコミックス)

闇金ウシジマくん』13巻。覚悟して読んだが……いい話だった。プレゼントにぜひ(13巻限定)

へうげもの(1) (モーニングKC (1487))

へうげもの(1) (モーニングKC (1487))

へうげもの』3服まで。Wikipedia調べながら読んだ。

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