死後はどうなるの?
- 作者: アルボムッレスマナサーラ,Alubomulle Sumanasara
- 出版社/メーカー: 国書刊行会
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
A.スマナサーラ長老の新刊『死後はどうなるの?』(国書刊行会,ISBN4-336-04725-1,四六判,248p,税込1990円)が発売されました。
仏教研究者や僧侶の間でも(日本では)意見が分かれる輪廻説(輪廻転生)の問題について、パーリ聖典に基づいて分かりやすく解説した本です。各所で行われたスマナサーラ長老の法話をまとめたものなので、体系的な説明というよりは読み物として愉しんでほしい内容です。しかし、初期仏教の輪廻説について必要な知識はきちんと網羅されていると思います。
版元からは、死の床についた人が読んで心の平安を得られるような内容、次いで、日本のお坊さんが法話の素材としても使える内容…という希望が出されたのですが、僕のまとめ方のまずさを割り引いても、内容的にはまじりっけなしのブッダの真理ですから、どちらの役にも立つのではないと自負しています。
僕は構成・編集のほか、国書刊行会の編集H氏に教えていただきながら本文の組版をアドビInDesignで行いました。苦労した分愛着はあるし、編集とDTPを兼ねることの利点と欠点もある程度分かりました。
とまれ、スマナサーラ長老による輪廻説に関する本は、これまで協会の小冊子(絶版)しかなかったので、これから息長く読まれて欲しいと願っております。
まだamazon.co.jp などのデータベースには掲載されていませんが、店頭売りよりは客注がメインのようなので、国書刊行会のHPからご購入ください(でもまだDBに入ってないね…)。日本テーラワーダ仏教協会の通販でも購入できます。
死後はどうなるの? 目次
- 第1章 死後の世界を考える前に
- 第2章 ブッダはなぜ輪廻転生を問題にしたのか
- 第3章 生滅変化論という偉大なる発見
- 第4章 輪廻する生命の世界
- 第5章 私はどこに生まれ変わるのか
- 第6章 善行為こそが幸福の鍵
- 第7章 まちがいだらけの「地獄めぐり」
- 第8章 輪廻の世界よ、さようなら
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜