全一巻になった名作マンガを挙げる

編集元:漫画サロン板より「全一巻の名作マンガ」

1 マロン名無しさん :2007/02/04(日) 21:57:32 ID:53oyQUj5
打ち切り・短期集中連載・短編集関係なく全一巻の
名作マンガを挙げていこうぜ

↑ブクマのコメント含めて、けっこう盛り上がっている。つい最近、全一巻になった名作マンガ、ということならば…………


天水 完全版 (講談社漫画文庫 は 8-2)

天水 完全版 (講談社漫画文庫 は 8-2)

花輪和一『天水 完全版』(講談社漫画文庫)が必読だろう。上下巻の単行本も持っているが迷わず購入した。水木しげる河童の三平』と並ぶ、河童漫画の傑作。考えてみれば、結末も『河童の三平』と対照的だ。最近は順調にリイッシューが進んでいる花輪作品だが、この調子で『護法童子asin:B00007C9AX』の復刊もなされんことを!


一緒に買った近藤ようこ『花散る里』(青林工藝社)もそこはかとなくよかった。

花散る里

花散る里

『瓢かわいや』(白泉社,1992)から「御用の尼」を除き『花散る里』(白泉社,1996)と合本新装した短編集。「空蝉」の最後の頁で、葛篭の尼がもらす台詞がじわりと沁みる。


近藤ようこと言えば、やはり十二年越しで「全一巻」にまとめられた傑作、『水鏡綺譚』(青林工藝社)をぜひ読んで欲しい。

水鏡綺譚

水鏡綺譚

『天水』も『水鏡綺譚』も、80年代末から90年代初頭にかけて雑誌連載されながら、諸般の事情で完結に至らず、世紀をまたいで大団円を迎えた。また、ともに仏教的な世界観(というより環世界)が濃厚に感じられる作品でもある。たぶん今世紀の前半を通して何度となく言及され、読み継がれていくだろう。


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