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仏教を知るキーワード【08】修行 ~ブッダが示した具体的な仏道実践法~

さとりに至るための修行法は37項目に集約され、これを「三十七菩提分法」などと呼ぶ

仏教は「八万四千の法門」と呼ばれ、教えの範囲は膨大だが、具体的な実践法は37項目に集約される。総称して、三十七菩提分法、七科三十七道品などと呼ばれる。その項目とは以下のとおりである。※七科……1)~7),三十七道品……[01]~[37]

1)四念処:4つのチャンネルで、気づき(念)をもって「いま・ここ」の現象を観察し続けること。[01]身念処(身体への気づき)、[02]受念処(感覚への気づき)、[03]心念処(心への気づき)、[04]法念処(真理への気づき)。八正道の正念にあたる。

2)四正勤:4つの精進。[05]律義勤(まだ犯していない悪を犯さない精進)、[06]断勤(すでに犯した悪を繰り返さない精進)、[07]修勤(まだ実践していない善を実践する精進)、[08]随護勤(実践している善を完成に導く精進)。八正道の正精進にあたる。

3)四如意足:修行を完成させる四つの徳目。[09]欲如意足(意欲)、[10]精進如意足、[11]心如意足(集中力)、[12]思惟如意足(理性的分析)。

4)五根:5つの機根。[13]信根(仏教への理解と確信)、[14]精進根、[15]念根(気づき、不放逸)、[16]定根(集中力)、[17]慧根(智慧)。

5)五力:5つの能力。[18]信力(真理への疑いを克服する力)、[19]精進力(怠けを克服する力)、[20]念力(放逸を克服する力)、[21]定力(心の混乱を克服する力)、[22]慧力(無知を克服する力)。

6)七覚支:7つの成道の要因。[23]念覚支、[24]択法覚支(観察対象の正しい分別)、[25]精進覚支、[26]喜覚支(心に起こる清らかな喜び)、[27]軽安覚支(世俗では得られない心身の深い安らぎ)、[28]定覚支(集中力が高まり禅定状態)、[29]捨覚支(決して動揺しない超越した精神状態)。

7)八正道:8つの聖なる実践。[30]正見、[31]正思惟、[32]正語、[33]正命、[34]正業、[35]正精進、[36]正念、[37]正定。八正道の記事を参照のこと。

これら37項目の中で、繰り返し現れるキーワードが2つある。精進(四正勤、精進、正精進)と、気づき(四念処、念、正念)である。仏道は「諸行(もろもろの現象)は壊法である(正見)。不放逸(気づき)によって修行を完成(正精進)させなさい」というブッダの遺言に集約されるのである。

総図解 よくわかる 仏教

総図解 よくわかる 仏教

 

※『総図解 よくわかる 仏教』(2011,新人物往来社)に寄稿した原稿を再編集して掲載していきます。

瞑想経典編 (初期仏教経典解説シリーズII)

瞑想経典編 (初期仏教経典解説シリーズII)

 

八正道を実践して究極のさとりに至る道程を示した「大八十経」などの瞑想経典をスマナサーラ長老が註釈した著作です。また、#jtba 施本PDF『サンガーラワ経 能力を奪う五蓋と智慧を完成させる七覚支』では七覚支について詳細に解説されています。

 

~生きとし生けるものが幸せでありますように~