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仏教を知るキーワード【04】八正道 ~中道の具体的な実践方法~

8つの項目を実践することによって心のポテンシャルは増大し、ついには解脱に達する

八正道(はっしょうどう)はパーリ語から直訳すると「聖なる八支の道」となる。中道の具体的な実践法である。

1)正見:見解を完成に導く。客観的に事実を見て因果関係を理解する。仏教で扱う因果関係とは、生命の「苦(ドゥッカ)」を知り尽くし、それを無くすための因果関係である。つまり四聖諦(苦集滅道)を理解することが正見となる。

2)正思惟:思考を完成に導く。「思惟」はintention(心構え)とも英訳される。欲思惟(異常な欲)・瞋思惟(異常な怒り)・害思惟(害意)を無くし、離欲思惟・無瞋思惟・無害思惟という心構えを育てること。

3)正語:言葉を完成に導く。嘘・誹謗中傷・陰口・無駄話を止めること。

4)正業:行為を完成に導く。殺生・盗み・邪な性行為から離れる。

5)正命:仕事を完成に導くこと。武器、毒物、酒の製造や売買、生き物の売買などをしない。また仕事のために、正語・正業で戒める7項目を犯さない。

6)正精進:努力を完成に導く。今までしたことのない悪は今後もしない、今自分にある悪は止める、今までしたことのない善をする、今自分にある善は完成する、という四つの努力。

7)正念:気づきを完成に導く。念は「記憶」と解釈される場合もあるが、経典に即すれば「気づき」が相応しい。「今の瞬間に何が起きているか」を身体・感覚・こころ・真理の四方向で観察する(四念処)。

8)正定:集中力(禅定)を完成に導く。五根より入る情報への執着から心を自由にすること。

八正道の各項目は完成に向けて螺旋状に向上する。八正道の実践で心のポテンシャルが頂点に達した時、さとりの智慧が現れ、解脱・涅槃に達するのである。

総図解 よくわかる 仏教

総図解 よくわかる 仏教

 

※『総図解 よくわかる 仏教』(2011,新人物往来社)に寄稿した原稿を再編集して掲載していきます。

心を整える8つの脳開発プログラム

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スマナサーラ長老が「脳開発」という切り口から八正道を新しく語りなおした画期的な著作です。

 

~生きとし生けるものが幸せでありますように~