311後の「読了」本/一遍上人語録
はてなダイアリープラスを更新したので、参考までに311後の読了本を挙げてみます。6月までほとんど一冊通読するということができなかった。例外は仏典、とりわけ『一遍上人語録』だった。
- 作者: 広瀬隆
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2011/05/13
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- 作者: 加藤徹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/09
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- 作者: 小出裕章
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2011/06/01
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- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2011/06/13
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- 作者: 一遍,大橋俊雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/05/16
- メディア: 文庫
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- 作者: 一遍,藤原正
- 出版社/メーカー: 一穂社
- 発売日: 2005/02
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みな人のことありがほにおもひなす
こころはおくもなかりけるもの
さけばさきちればおのれとちるはなの
ことわりにこそみはなりにけり
はながいろ月がひかりとながむれば
こゝろはものをおもはざりけり
須弥のみねたかしひきしの雲きへて
月のひかりやそらのつちくれ
世の中をすつる我が身も夢なれば
たれをかすてぬ人と見るべき
※一遍上人和歌抜き書き
震災後、まったく本が読めなかったのでリハビリ代わりに柳宗悦『南無阿弥陀仏』を必死に再読したのだが、思いのほかつまらなかった。でも、一緒に鞄に入れといた『一遍上人語録』は釘付けになって読みふけってしまった。高校時代から何度となく読み返しているが、非常時の仏教という迫力を再発見した。
自分にとっての「古典」を一冊だけ上げるなら、『一遍上人語録』になるのだと、このたびの東日本大震災でよく分かった。(5月5日)
〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜