スマナサーラ長老の新刊(2010年7〜9月)後編


昨日の続きです。
スマナサーラ長老の今年七月から九月までの新刊をご紹介します。


こころを清らかにする言葉

こころを清らかにする言葉

こころを清らかにする言葉 イースト・プレス ¥1,260

スマナサーラ長老の既刊からピックアップした名言を右ページに配し、左ページにその簡潔な解説を載せた「名言録」です。編集を担当されたNさん(元S出版社編集長)のセンスも光ってます。長老本の入門の入門にも、または新たな魅力の再発見にもなる良書だと思います。


心がフッと軽くなるブッダの瞑想 (だいわ文庫)

心がフッと軽くなるブッダの瞑想 (だいわ文庫)

心がフッと軽くなるブッダの瞑想 (だいわ文庫) ¥630

文庫書下ろしの瞑想入門です。慈悲の瞑想とヴィパッサナー瞑想について。『現代人のための瞑想法asin:4901679457』『自分を変える気づきの瞑想法asin:4901679082』と共通するところも多いですが、第一章と第五章で瞑想に関する仏教心理学の理論をかなりしっかりと説明してあります。これから瞑想に挑戦したい人は必読。書かれていることの一部でも実践すれば、必ず人生に資すると思います。


恐れることは何もない (Esoterica Selection)

恐れることは何もない (Esoterica Selection)

恐れることは何もない―この世をうまく生きるブッダの智慧 (Esoterica Selection) 学研 ¥1,575

2000年に泉書房から刊行され、長らく絶版になっていた同名書(副題は変更)の改定新版です。内容はズバリ「中道の実践」ですね。日常生活を中道もとい超越道のアプローチで生きてみるためのケーススタディと、具体的な八正道の項目解説。巻末にはテーラワーダ仏教の立場から書かれた仏教史概説が載ってます。


番外

サンガジャパン Vol.3(2010Autumn)

サンガジャパン Vol.3(2010Autumn)

サンガジャパンVol.3(2010Autumn)¥1,890

毎号厚くなって(340p超)値段も上がってるサンガジャパンですが、第三号の特集は「心と仏教」。スマナサーラ長老と香山リカ氏の対談が載っています。他には斎藤環橋爪大三郎、名護市康文、田口ランディ想田和弘、スズキ秀子、等々(順不同)多士済々の執筆陣。藤本晃「「心の本質」にせまる『ブッダの実践心理学』」は、スマナサーラ長老の同シリーズのガイドとして最適なテキストになってると思います。あと、釈徹宗師と宮崎哲弥氏の対談「浄土真宗は仏教か、超仏教か?」では、浄土真宗の教義のよくわからんところに、宮崎氏が果敢に突っ込み攻撃をしかけていて読み応え満点です。筆者も律蔵大品について寄稿してます。


というわけで、七月から九月までのスマナサーラ長老関連出版を振り返りました。十月以降も楽しい企画が目白押しなのでどうぞお楽しみに。


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