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2010年03月08日スマナサーラ長老、中学生に語る

去る3月8日、スマナサーラ長老が兵庫県宝塚市内の中学校で講演会をされました。その様子をtwitterでメモしたもののまとめです。元のメモはこちらで読めます。


◆校長先生と歓談中のスマナサーラ長老の言葉。


長老:子供は親の所有物ではない。皆で育てる宝物。子供育てられない女性もいる。産んでくれただけで充分。あとは社会で面倒みればいい。子供は社会で育てるという雰囲気になれば子供も自由に行動できる。誘拐等は子供を隔離するから起こる。


子供には言いにくいが、子供に愛情が湧かない親もいる。それで育児放棄されたとしても、その子にピッタリあう、愛情をくれる大人は必ず他にいるんです。


◆9:30から中学生500人に講演。


演題:よい親も、よい先生も、あなた次第


長老:私はホームレスなんです。出家というのはホームレスです。住んでいるのは家ではない。お寺です…


今日、皆さんにいい親を作る方法、いい先生を作る方法を教えたいのです。親や先生に育ててもらうと自分の自由がなくなる。それが嫌なら自分が親や先生を育てること。それで自分が自由になれるんです。


二週間に一回、一ヶ月に一回くらいでも両親に手紙を書いてあげれば。メールはダメです。すごく喜びます。そうすると親が元気になるんです。


学校で先生にもいろいろ聞いたりして、愛情のチャンネルを開いてあげる。先生も実は教え方知らない。上手に教えられる先生にしてあげるのは、生徒の仕事。生徒とのコミュニケーションで先生の腕が上がるんです。


難しい言葉でいえば感謝するということ。感謝できない人は、将来性がない。占いよりも確実な将来予測。いつでも怒りで生きていてはだめ。いつでもニコニコとして、ありがとうという感謝を表現できる人が成長する。


口先でありがとうと言ってもだめです。子供が親や先生に感謝することで、褒めてあげることで、親や先生が成長する。


この世の中で何ひとつ一人ではなりたたない。いつでもいくつか組み合わせないといけない。女性というのは凶暴なものですが、子供を産んだとたん世界一優しいお母さんになる。もう一つ必要なんです。自分の仕事を完璧の完成するためのはもう一つ何か必要。一人勝手では生きられない。


学校生活も先生と生徒がお互いに気分よく過ごせないといい学校にならない。人が笑うまで待つのではなくて、自分から笑ってあげること。君たちが先に笑っちゃえば、世界が笑ってくれるんです。全世界を自分の味方にするか敵に回すかは自分次第です。


世界を支配するには、自分が先に笑ってあげること、先にありがとうと言うこと、先に感謝すること。


敵を作るのは失敗の生き方。人生の目的は「みんな仲良くなること」です。それを覚えておけば、他人にちょっかい出したりからかったりしてもOKです。


人生に勝利する秘密。とてもシンプルです。敵を作らないということ。


誰かが自分に怒って、怒り返したら自分の負け。敵にしないでどんなケースでも自分の味方に変える挑戦をする。私の人生だから私が運転するんです。


先生も親も自分が育てるのだと。他人に育てられるのは動物園の動物と同じ。世界は巨大だけど、世界を自分の味方にできるのです。


世界を楽しい世界に変えるのは私たちの仕事です。(講演終わり)


◆以下、Q&Aコーナー


Q:人間を悪いことや欲に染めるのは何だと思いますか?


A:人間は自分さえよければいいと思っている。元々人間はワガママだから悪に染まりやすい。良いことは恥ずかしくてしにくい。我々はワガママをなくせば良い人間になる。


Q:仏教から見て他の宗教どう思うか?


A:正直にいうと、仏教以外の教えははっきりしていない。なんで?と聞くと答えがない。仏教ははっきり理由を説く。いつでも実験して試した結果を話す。


Q:神様はいるんですか?


A:いません。


Q:人は何のために生きるんですか?


A:いい質問です。何のために生きるというほどのことはないんです。人生というのは面白くないんです。目的はありません。生まれたから生きていて、まだ死んでいないから生きている。それだけ。その時その時やるべき事をやるだけ。生きる目的は作るもの。元々無いんです。みんな怖いんだからはっきり言わないんだけど。目的あるなら自分で知っているはず。目的を作りましょう。どうせ作るなら、「よい性格の人間になってやるぞ」という事を目的にする事をオススメします。


Q:愛って何ですか?


A:愛ってややこしくて迷惑なもの。他宗教では意味がはっきりしていない。仏教的に愛を解説するなら、人間はお互いに心配し合わないといけないと思うこと。協力し合うこと。一人では生きていけないと実感すること。すべての生命のおかげで自分が生きているんだと。


Q:人と人の関わりで、宗教の違いで気をつけることは何ですか?


A:人と人との関わりで宗教はいらない。宗教は人間を分裂させている。人間は人間としてただ仲良くすればいい。宗教の違いはラーメン食べてるかうどん食べてるかという位のこと。宗教の本当の仕事は人類を仲良くさせること。宗教は自分の仕事をしていないから、皆さんも被害を受けている。私も人間、貴方も人間、それで充分だという態度でつきあわないと。悪人を避けてもいいが、宗教で人を避けてはいけない。


簡単な冥想指導。ストップモーションと慈悲の冥想。


長老:慈悲の冥想。愛の冥想ではないんです(笑)。「私は幸せでありますように。…」自分が先生を幸せになりたいんだということをまずしっかり確認するんです。それから私の親しい人々も幸せであって欲しい、というふうに気持ちを広げていくんです。


「私の親しい人々幸せでありますように。私の親しい人々の悩み苦しみが無くなりますように。私の親しい人々の願い事が叶えられますように。私の親しい人々に覚りの光が現れますように。私の親しい人々が幸せでありますように。…」


つぎに一切の生命の幸せを願う大きな心を育てましょう。「生きとし活けるものが幸せでありますように。…生きとし生けるものに覚りの光が現れますように。生きとし生けるものが幸せでありますように。…」この冥想を続けることで、他の生命に好かれるようになります。


◆講演と質疑応答・冥想指導の後、校長先生との懇談を経て帰路に。中学性の質問、メモが追いつかずけっこう割愛したけど、どれもストレートで面白かった。


スマナサーラ長老が中高生向けに作った本といえば、

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)

ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)

ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)

の2冊が定評あります。


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