「うのみにするな、自由になれ」丸善インタビューより

ヴィパッサナー通信の記事でも告知しましたが、丸善オンラインストアにスマナサーラ長老のインタビューが掲載されました。今年の5月に続いて、2回目です。今回は曹洞宗南直哉師との対談『出家の覚悟』(サンガ)にまつわる内容となっています。


短い文章の中で、スマナサーラ長老は自然体の「出家」論、日本宗教論など骨太のテーマについて語っています。「自由」について説かれた末尾のコメントがとりわけ素晴らしいです。読者もまた、試されているんですよ。

−読者の方にメッセージをお願いします。

いつでも心を自由にして欲しいです。自分でものごとを考えて欲しいんです。世の中、よくしゃべる人々はいつでも聞く人々をマインドコントロールしたいと思っています。「だから、自分の話を聞け」と。私たちもしゃべる側にいるんだからとにかく納得させたい、説得したいという気持はあるかもしれません。ですから、たとえ私が書いた本を読んでも鵜呑みにして欲しくないんです。やはり人の心は自由で自分で判断するべきなんです。

何があったって自分で判断する能力があれば、楽に生きて行けますよ。だから、私たちは自由に物事を判断できるようにと能力を与えられているんです。私の話の中でどうして批判するかというと、その人に自分で考える能力を与えたいんですね。これが正しいんだから信じなさいというのはないんです。だから読者の方々さぼって読んでもいいんです。しかし、自分でちゃんと情報を把握して判断するということが大切で、これは誰にも任してはならない。自由になれということなんです。


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