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寝耳に水の仏舎利ご開帳


なんだこりゃ!?

スリランカの至宝 釈尊の真身御舎利特別御開帳


と称して、8月23日付の読売新聞など全国紙に見開き全面カラー広告が載ったらしい。実物を見たのは今日初めてだったが、なんと豪勢な……。

主催:スリランカ民主社会主義共和国 在日スリランカ大使館


となっているが、イベントの会場となっているのは「念佛宗三寶山無量壽寺」(念佛宗無量寿寺)という単立宗教法人の総本山である。LTTEとの内戦終結を祝して日本のご支援に感謝します云々……というスリランカ政府のメッセージが主になっているけれど、実質的には「念佛宗」総本山の威容をアピールする広告だろう、どう見たって。


えーと、念のために言っておくけど、


日本テーラワーダ仏教協会は、念佛宗三寶山無量壽寺なる団体と一切関係ない。同じく「スリランカの至宝 釈尊の真身御舎利特別御開帳」なるイベントにも一切関与していない。


念佛宗三寶山無量壽寺がどういう団体であるか、ネットで調べた範囲の情報しか知らないので迂闊な評価は慎む。各自でよく調べてみてほしい。


事実関係だけ述べれば、同団体は(財)全日本仏教会に加入していない。*11979年設立の新しい宗教団体だが、(財)新日本宗教団体連合にも加入していない。創価学会のように独自の方法で一般社会に認知されてきた団体でもない。


ただ、スリランカやミャンマーなどアジアの仏教国ではやけに知られているらしい。「日本仏教の代表」だと思いこんでいる人々も少なくないようだ。一般人が思いこむのは勝手だが、スリランカ政府や大使館、ひいてはスリランカ仏教諸宗派がそんなことでいいのだろうか?


外国の団体と共同でイベントを開くというならば、きちんとしかるべき機関に照会してからにすべきではなかろうか? 


少なくとも全日本仏教会(スリランカで設立された世界仏教徒連盟の日本における窓口)には、この件に関して在日スリランカ大使館からは一切、問い合わせがなかったそうだ。


今回の広告にはスリランカのラジャパクサ大統領やはじめ政府要人、スリランカ仏教シャム派のアスギリヤ寺管長はじめ仏教界の要人も祝辞を送っており、スリランカの政府、仏教界がもろ手を上げて賛同しているような形だ(少なくともそう見えるようにレイアウトしてある)。


スリランカ政府やスリランカ仏教界の、日本とは違った意味での「宗教オンチ」ぶりにはあきれ果てた。まだしばらく、この件の波紋が広がりそうで憂鬱だ。


2009/08/30追記:日本テーラワーダ仏教協会サイトの表紙にも以下のお知らせ文を掲載した。

協会からのお知らせ(2009年8月29日)
皆様からお問い合わせを頂いている件につき、取り急ぎお知らせいたします。日本テーラワーダ仏教協会は、念佛宗三寶山無量壽寺なる団体とは一切関係ありません。同じく「スリランカの至宝 釈尊の真身御舎利特別御開帳」なるイベントにも一切関係しておりません。


2009/09/03追記:在日スリランカ大使館HPには、以下のような告知が載っている。

スリランカの仏舎利の展示

スリランカの「パルマドゥラ ラジャ マハ ヴィハーラヤ」から来日する仏舎利の展示が、スリランカ政府の後援で、神戸の念佛宗の総本山で2009年9月5日から10日まで開催されます。
チャマル ラージャパクサ港湾・航空・灌漑・水管理大臣が、スリランカから大臣の派遣団を率いて、仏舎利に同行します。仏舎利展は、兵庫県加東市上三草1136番地の念佛宗によって主催されます。

あれ? 8月23日付の新聞各紙に掲載された見開き全面カラー広告や念佛宗三寶山無量壽寺のイベント告知ページには、

主催:スリランカ民主社会主義共和国 在日スリランカ大使館

と明記してあるではないか。主催がスリランカ政府と念仏宗では、イベントの性質がまったく違うだろう。なぜこのような食い違いが放置されているのだろうか。


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*1:それどころか、昨年、全日本仏教会が上位団体のWFB(世界仏教徒連盟)の会議を東京で開いた時期に合わせて、念仏宗が独自の「全世界仏教サミット」を開き、各界VIPを集めている。なぜ? http://www.chugainippoh.co.jp/NEWWEB/n-news/08/news0811/news081115/news081115_02.html