ケチってなに?

12日、灼熱の名古屋へ。笠寺の日本ガイシフィーラムにてスマナサーラ長老の法話と冥想会に参加。質疑応答から「ケチ」に関するお話を抜粋。ケータイの親指入力メモなので(笑)かなり端折ってます。

俗世間の「ケチ」はだいたいお金にまつわることです。でもそれでは意味が狭すぎます。

子供たちは「ケチ」を正しく使っています。例えば、

弟 お兄ちゃん、一緒に遊ぼう。
兄 嫌だよ。
弟 お兄ちゃんのケチ!


という場合です。それが「ケチ」の正しい使い方なんですね。他人の役に立つことをしてあげない。他人が必要としている助けをしないこと、協力しないこと。それが「ケチ」の定義です。


お金の場合も、自分に必要な出費なのに使わない、というならケチです。
でも、「ケチ」と「節約」は違います。


お節約は無駄をしないことです。頭が良くないと「節約」はできないのです。
節約の反対は無駄遣いです。


「無駄遣い」しているかどうかで、バカが見分けられます。


ケチはほんとに困りものです。ケチによって、自他ともに不幸になってしまうのです。


それから、出家のケチ分析もあります。

  • 住居に関するケチ。比丘が管理を任された精舎に執着して他の比丘を追い出すこと。
  • 利益に関するケチ。比丘が自分に布施する在家信者を囲い込んで、他の比丘に布施させないこと。
  • 法(ダンマ)に関するケチ。比丘が自分の学識を他の比丘に教えてあげないこと。


三番目は最悪のケチです。法をケチることで、人々の解脱の道を閉ざしてしまうのです。他人に親切に教えないこと、その人に必要な知識を与えないことはケチです。ケチによって優れた文化文明が消えてしまう、破壊されてしまう。かつて東洋には立派な精神文化があったが、このケチ思考によって無くなってしまったのです。

(以下略)

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