原訳「スッタ・ニパータ」蛇の章 快調!


原訳「スッタ・ニパータ」蛇の章

原訳「スッタ・ニパータ」蛇の章

アルボムッレ・スマナサーラ長老の最新刊『原訳「スッタ・ニパータ」蛇の章』(佼成出版)が取り扱いの始まったばかりのamazon.co.jpで快調なすべり出し。「人文・思想 > 宗教 > 仏教」で2位につけている。長老の近著3タイトル『出家の覚悟asin:4904507258』『沙門果経asin:4904507169』(ともにサンガ)『般若心経は間違い?asin:4796672230』(宝島社SUGOI文庫版)がそろって25位以内に入っているのも素晴らしい。*1


この『原訳「スッタ・ニパータ」蛇の章』は最古の仏典とも謂われるスッタニパータ(sutta-nipaata 経集,パーリ小部収録)の冒頭に収められている「蛇の章 uraga-vagga」の uraga-suttaM 17偈すべてに詳細な解説を加えた注釈書である。それも難解な仏教用語の羅列ではなく、現代日本語の日常的な語彙を用いて、釈尊が詩の形で遺された「悟り」の諸相を明らかにしている。この一冊で、「悟りとは何か?」ということが一通り、言葉でわかるギリギリの範囲でわかるようになっている。日本仏教の千数百年の歴史を通じて、このような本が書かれたことはなかったし、スマナサーラ長老が存命の現代をはずして、このような本が書かれることはもはやないだろうとも推測する。


というわけで、手にとって読んでいただきたい一冊だ。


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*1:6月25日01:30現在