野中耕一先生の紹介記事が『在家佛教』に
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仏教ボランティアの現場から 大菅俊幸(シャンティ国際ボランティア会 SVA)
その13 善友をもつには、自らも善友に ―テーラワーダ仏教と野中耕一さん―
アジア地域研究のフィールドワークの現場からタイ仏教の世界に足を踏み入れ、現代タイ仏教の最高の知性ともいうべきポー・オー・パユットー師の著作を日本語訳するに至った野中耕一先生のこれまでの歩みが、野中先生と親交の深い大菅師によって、あたたかな筆致で綴られている。そういえば、以前、ゴータミー精舎でもお伺いしたことのある、こんな印象的なエピソードも紹介されている。
(野中先生がタイで運転免許の試験を受けた時のこと)
「タイの警察で一通り試験を受けた後、面接試験になったのですが、待合室で緊張して待っている時、部屋の壁にいくつかの標語が貼り付けてあるのが目に入りました。その中の一つに“不注意は死への道”というのがあったんです。それが何となく心に残っていたんでしょうね。いよいよ面接となって、いくつかの質問があった時、試験管に、運転で大事なのは、“不注意は死への道”と答えたのです。そうしたら、試験管は目を向いて、“よろしい、合格”と言ったのです。えっ?と思いましたが、その標語が『ダンマパダ』の有名な一節であることを知ったのはずっと後のことでした」
これは、ダンマパダ(Dhammapada,法句経)21偈、
Appamādo amatapadaṃ, pamādo maccuno padaṃ;
Appamattā na mīyanti, ye pamattā yathā matā.
不放逸は不死の道にして、放逸は死の道なり。
不放逸の人は死せず、放逸の人は死せるに異らず。*1
から取られた言葉だろう。さすが仏教国!他にも素敵なエピソードがたくさん載っているので、ぜひご一読いただきたい。以下、野中先生訳のパユットー師著作集。
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〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜