五根を学ぶ

久々のDhammacast更新。スマナサーラ長老のパーリ経典解説(2009年4月21日ゴータミー精舎)の模様を3回に分けて配信。相応部経典大篇根相応第二分別経 Dutiyavibhaṅgasutta(S48-10)。三十七菩提分法のうち五根(信・精進・念・定・慧)について説かれた経典。

ブッダが言っているのは人間学です。宗教ではありません。ブッダの教えには、信仰も迷信もなにもないのです。論理的、科学的に人間学を教えています。これが欠かせない学問です。数学はなくても大丈夫、地理学も、科学も知らなくても生きていられます。大事なのは人間学です。『生きる論』なんです。

初回は、ブッダの教えの特徴を「生きる論」であると喝破する力強い説法から。長老は、「仏教を「宗教」扱いすることは、人類を怨む行為、人類を幸福から遠ざけようとすることに他ならない」とも仰っている。説法中に出てくる日本のスポーツ教育への批判は、桑田真澄選手のブログ記事「気が付く」にも通じているように思えた。

試練が人を磨く 桑田真澄という生き方 (扶桑社文庫 く 8-1)

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仏教は心の科学  (宝島社文庫)

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