初期仏教の経済思想

仕事でいちばん大切なこと

仕事でいちばん大切なこと

スマナサーラ長老の初のビジネス書『仕事でいちばん大切なこと』(マガジンハウス)がamazon.co.jpにて予約受付中。最近のダンマキャスト(関西版)で長老が初期仏教の経済思想について語った法話を紹介したい。

定額給付金などの時事的な事に触れながら、経典のエピソード(パーリ長部26 転輪王経)を元に仏教で語られている社会的な政策についての法話。

Q1- 日本の汚れたお米の問題とか、中国のミルクの問題とか食べ物に対してすごくいろいろ悩んだりしていることが多い。これに対し、中国や会社に対し直接的に「怒ったり」「恨みを持つ」というのは違うなというのはわかるが、また同じようなことがどんどん起きてくるかもしれない。それを自分がひとりの人間として、そういうことが起こらないように積極的にどう取り組めばよいか?

『仕事でいちばん大切なこと』の内容とも響きあう法話なので、併せて聞いてみて。以下、蛇足の本紹介。


中村元氏の隠れた名著。実用性という意味では、白眉の作品ではないかと思う。経営者向けの連続講演をまとめたもの。膨大な仏典のなかから仏教の経済思想を抽出している。

ブッダは歩むブッダは語る―ほんとうの釈尊の姿そして宗教のあり方を問う

ブッダは歩むブッダは語る―ほんとうの釈尊の姿そして宗教のあり方を問う

こちらも隠れた名著。スマナサーラ長老の'08 11/16 関西定例瞑想会@いたみホール法話でも紹介されていたパーリ長部26『転輪王経』をブッダの社会思想の表現として取り上げている。着眼点の鋭さに唸らされた。著者の友岡雅弥氏は創価学会員(執筆当時)で東洋哲学研究所に所属されていたが、後に退職。いまはどうされていることやら……。

↓参加ブログの皆さんが幸せでありますように……↓
にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ

〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜