Global vipassana Pagoda

昨晩、スマナサーラ長老と雑談中に聞いたのだが、去る2月8日(日)、インドのムンバイ近郊にS.N.ゴエンカ師らのグループによる巨大な仏塔型瞑想道場Global vipassana Pagoda(グローバル・ヴィパッサナー・パゴダ)のオープニングセレモニーが開催された。インド共和国のPratibha Devisingh Patil大統領はじめ各界のVIPも出席して、盛大な式となったようだ。


インドの現大統領Pratibha Devisingh Patil女史。ご自身もヴィパッサナー瞑想を実践されているとか。なんかそういう雰囲気はあるね。

グーグルニュースによれば、インドではけっこう大きく報道された模様。

Global vipassana Pagodaは高さ100メートル(325フィート)。柱を一切使わずに建てられたものとしては世界最大の大きさを誇り、8000人以上が一度に瞑想をすることができる。

youtubeに関連動画も上がっている。


こちらは建設を伝えるニュース(広報?)番組


オープニングセレモニーの様子。壇上のインド人女性にやたらカメラが向くのはなぜ?

↑こちらの公式サイトでも、オープニングセレモニーの動画が観られる。

↑建設中の画面だが、グーグルマップにも大きく映っている。

ゴエンカ師は宗教色を出さずにヴィパッサナー瞑想を普及させている人物だが、このニュースはインドにおける「仏教復興・復権」の一つの現われとして捉えて差し支えないだろう。ヒンドゥーとイスラムの宗教対立の意匠をまとった悲惨なテロ事件の記憶も生々しいムンバイに、一切生命への無量の慈しみを掲げるブッダのモニュメントが、しかも単なる礼拝対象のみならず、瞑想実践の道場として建てられたことの意義は大きい。ムンバイに行く機会があれば、ぜひGlobal vipassana Pagodaを参詣してみたいと思う。

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