みんなの寺 絵日記
- 作者: 天野和公
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: 新書
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法友&寺猫同盟のお仲間でもある、仙台みんなの寺の坊守・天野和公さん初の単行本『みんなの寺絵日記 夫婦でお寺をはじめたよの巻』(サンガ)が刊行された。まずは出版を祝したい。おめでとうございます!
みん寺HPの人気コンテンツ、みん寺絵日記を新書サイズのオールカラーで書籍化したもの。全編MSペイントで描かれているあたり、解像度含めてリアルな絵日記感が漂っている。和公さんと伴侶の天野雅亮さん(みん寺ご住職)のなれそめから始まって、2002年から今年までのお寺の日常が描かれる。
みんなの寺は宗派に属さない単立寺院であり、雅亮さんも和公さんもお寺出身でもない。お寺の日常と言っても、そこで描かれているのは、二人三脚で手探りで作り上げているまったく新しいお寺の形である。まさに、日本仏教の最先端の日常でもあるのだ。
実際、和公さんが二度にわたってミャンマーへ修行の旅に出かけた顛末や、2006年には娘さんを出産されるまでのてんやわややと、そこはかとなくもスピード感あふれる日々なのだけれど、年毎のしめくくりに置かれたカットに描かれたパーリ経典に出てくるナクラ夫妻のようなダンマ or ダルマチックな夫婦愛の表現にはホロリとさせられる人も多いだろう。
スマナサーラ長老の本以外で、こんなに夢中になって読んだサンガの本は始めてだ。コタツとみかんと『みんなの寺絵日記』をお供に、皆様どうぞ楽しいお正月をお過ごしください。
〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜