心がスーッとなるブッダの言葉

心がスーッとなるブッダの言葉 (成美文庫)

心がスーッとなるブッダの言葉 (成美文庫)

スマナサーラ長老の新刊『心がスーッとなるブッダの言葉』(成美堂文庫)が出た。文庫本の出版は『仏教は心の科学asin:4796664289』(宝島文庫)以来だが、今回は長老にとっても初挑戦となる文庫書き下ろし。実用書系の版元だけに、社会の現場で働いている善男善女の悩みに答えた、具体的ですぐに役立つ32本の法話集となっている。本篇のみならず「はじめに」と「おわりに」の文章もとっても味わい深い。

壮丁はかなり大胆とゆーか……だが、帯に大きく、

「祈り」なんて役に立たない!

とあるのはいいね。目次は以下の通り。

『心がスーッとなるブッダの言葉―クールで合理的な初期仏教が教える幸せへの道』目次

  • はじめに
  • 第1章 「悩み」の核心
    • 第一夜 すべての悩みの原因は自分の“心”にある
    • 第二夜 認識は妄想に満ちている
    • 第三夜 「わたし」はただの錯覚である
    • 第四夜 欲ほど恐ろしいものはないと知る
    • 第五夜 「自分に正直」に生きてはいけない
    • 第六夜 失敗を他人のせいにしない
    • 第七夜 「偉い」とはどういうことか
    • 第八夜 喜怒哀楽はよいものではない
  • 第2章 よりよく生きる
    • 第九夜 人生に意味などない
    • 第十夜 将来はわからないのが当然
    • 第十一夜 どう生きても最後は「ゼロ」
    • 十二夜 すべてが「失敗」の毎日である
  • 第3章 人のつながり
    • 第十三夜 人間関係はうまくいかないのが当たり前
    • 第十四夜 相手にすべき人とそうでない人がいる
    • 第十五夜 友人には「本物」と「ニセモノ」がいる
    • 第十六夜 友人づくりにはまず人間関係づくりから
    • 第十七夜 人間関係を驚くほど改善する「慈悲」の力
    • 第十八夜 他人の幸せを喜ぶ
  • 第4章 働くということ
    • 第十九夜 足を引っ張る人はなくならない
    • 第二十夜 目標を一分単位に分けてみる
    • 第二十一夜 「人の役に立とう」とすると、結果的に成功する
    • 第二十二夜 誰もが他者に迷惑をかけて生きている
    • 第二十三夜 お金持ちを羨まない
    • 第二十四夜 「一番病」にかからないこと
  • 第5章 幸せへの道
    • 第二十五夜 「答えのない問題」には悩まない
    • 第二十六夜 「幸せ」はモノから離れることで生まれる
    • 第二十七夜 他人と自分を比べない
    • 第二十八夜 自分に責任のないことは考えない
    • 第二十九夜 完全に「役立たず」の人はいない
    • 第三十夜 「祈り」なんて役に立たない
    • 第三十一夜 「スピリチュアル」いは意味がない
    • 第三十二夜 幸せの本当の意味は心のやすらぎです
  • おわりに

同じ版元のシリーズとしては、以下の本もある。

心がスーッとなる禅の言葉 (成美文庫)

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