新刊(誓教寺施本の単行本化シリーズ)

スマナサーラ長老の新刊『ライバルのいない世界―ブッダの実践方法』(国書刊行会)が出た。これまで誓教寺の坊守・藤本竜子(竜虎?)女史の編集で小部数のみ刊行されていた「施本」(無料のお布施本)を読んだ国書刊行会のH氏が、二年越し口説き続けて単行本化にこぎつけた「スマナサーラ長老の悩みをなくす7つの玉手箱」シリーズ第一弾(シリーズオリジナルの作品もあり)。イラストを担当しているのは、宝泉寺の笛岡法子さん。スマナサーラ長老に惚れ込んだ、日本の伝統寺院の関係者が手に手を取って作り上げた作品である。100頁ほどの掌編だが、ヴィパッサナー実践の深いエッセンスがずばりと説かれている。巻末の瞑想文句には一読して震えが走った。これから毎月1冊のペースで7冊刊行されるので、「別冊パティパダー」気分でぜひ追いかけてみてほしい。

【帯のことば】
ストレスの原因は「ライバル意識」。超越する3つの条件。
お釈迦さまが説かれた教えは、「冥想」というよりは「実践方法」です。
とても客観的で、具体的にこころを育ててる方法なのです。
具体的なので、理解できないことというのは、ほとんどないと思います。
また、どなたにも簡単に実践できます。


【主要目次】
1ライバル意識(向上心のなかにあるライバル意識
 努力は大切です
 ライバル意識では成長できない
 仏教の「道」
 子どもたちのストレスの原因は「ライバル意識」
 修行する人のこころに巣食うライバル意識
 お釈迦さまの道をあゆむ人は「我」をなくす)

2ヴィパッサナーの実践方法
 第一の条件「スローモーション」
 第二の条件「生放送で実況中継」
 第三の条件「感じること」
 三つの条件の実践がもたらすよい結果
 「観察」と「興味」と「幸福」
 「観察」と「発見」と「智慧」

〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜