星飛雄馬さんのお言葉

宝泉寺合宿から帰東。お世話になった皆様に感謝。京都府与謝野町にある宝泉寺は若き日の澤木興道師も修行した曹洞宗寺院。新築された本堂には金色の釈尊坐像が安置され「お釈迦様の道場」として輝きをいよいよ増していた。


……で撮った写真が、お昼にいただいたお食事。仏旗の小旗があまり可愛かったもので……。

法友の星飛雄馬さん(著述家・翻訳家)が御自身のブログとamazonカスタマーレビューで拙著『大アジア思想活劇』を紹介してくださった。

大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

私たちが、日々学び、また物語として楽しむこともある「歴史」。

とても馴染み深いものですが、一口に歴史と言っても様々なものがあります。

権力者や国家によって語られることが多い「正史」に対し、公認されていない民間の歴史を指して「稗史」といいます。

本書では、日本の近代史の中で、国家や権威ある学問的機関、宗教組織などによって語られることの少なかった異能の人々が縦横無尽に活躍します。

平井金三、野口復堂、釈興然といった正史ではメジャーではない人々たちの活躍するさまは、さながら物語のようでもあり、読者は「明治時代には、こんなにも自由に人生を謳歌した日本人がおったんか!」と驚くことうけあいです。

ワーキングプア、過労死、パワハラをはじめとした職場いじめなどで、疲弊しきった日本のビジネスマンは何はなくとも本書を紐解くべきでしょう。

そこには、うつむきがちで暗い現代人と異なる、破天荒な人間の生き様があります。

本書は、彼ら素晴らしい明治人の活躍に留まらず、近代スリランカ仏教を語る上で欠かせない人物アナガーリカ・ダルマパーラに焦点をあてます。

百年前にスリランカから海をはるばる渡って来日したダルマパーラの目に映ったものは何だったのか。

ぜひ、本書を読んでお確かめください。

稗史」の傑作といえる本書、スリランカ仏教を学ぶかたには特にお勧めの1冊といえるでしょう。

稗史」の傑作というのは、何より嬉しい評だ。星飛雄馬さんの著書・訳書は以下の通り。もうすぐ単著も刊行されるらしい。

Present Moment,Wonderful Moment―この瞬間がすべての幸福

Present Moment,Wonderful Moment―この瞬間がすべての幸福

ベトナム出身の禅僧ティク・ナット・ハン師による気づきの瞑想詩集。

図説ブッダの道―偉大なる覚者の足跡とインド仏教の原風景 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)

図説ブッダの道―偉大なる覚者の足跡とインド仏教の原風景 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)

私も一緒に仕事させていただいた本。

観音巡礼の本―西国三十三所 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)

観音巡礼の本―西国三十三所 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica エソテリ)

最新のお仕事。

〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜