藤本晃先生のお言葉

10月2日は朝日カルチャー初期仏教入門新シリーズ『「ストレス」と「心の呪縛」』第一回。
10月3日から6日まで佐賀・福岡・大分と九州三県でのスマナサーラ長老講演・冥想指導に同行。
講演会の内容は順次Dhammacastで配信したい。


臼杵石仏群を見学中のスマナサーラ長老。

帰ってからは溜まっていた仕事の明け暮れ。

拙著『大アジア思想活劇』をお読み下さった藤本晃(慈照)先生より、以下のような有難いお言葉を賜った。
謹んで引用させていただきます。

大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

大アジア思想活劇―仏教が結んだ、もうひとつの近代史

 ざっと見ただけで、驚いています。情報量だけでも圧倒的なものなのに、『活劇』とタイトルにするだけあって、単なる資料集なんかにせず、膨大な量と
範囲の資料を一つのステージに据えて、様々な登場人物を時間軸に沿って生き生きと演じさせています。
 著者(演出家)の視点が「仏教」からぶれないから、仏教のために生きてきた登場人物たちの息吹きを、見事に蘇らせているのだと思います。客観的な語り口なのに、いや、それだからこそ?ご自分の熱い思いをも冷静に伝えています。
 読者は、あたかも壮大な仏教ドラマを目の当たりにする観客のように、ただ、見惚れることになるでしょう。文章力のおかげでもあるでしょう、見事に、読ませる読み物にしています。
 本書に出ているトピック一つ一つについての書物をいくつか読んだことはありますが、本書はそれらの総合版のようなものではまったくありません。詳細な注や参考文献録や索引も含めて資料として完璧な百科全書の役割さえも果たしているのですが、百、千のトピックを集めて、ただ百、千頁の書物にしたのではなく、一つ次元を突き抜けた、生き生きとした仏教書(仏教徒書?)にしています。驚きです。
 最後の、広島に仏舎利の話一つでも、隣県に住む者として、さびしいやら、広島の因縁を感じるやら、正直な話、涙せずにはいられません・・・

以下、藤本先生の単著一覧。

悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造

悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造

死者たちの物語―『餓鬼事経』和訳と解説

死者たちの物語―『餓鬼事経』和訳と解説

お布施ってなに?―経典に学ぶお布施の話

お布施ってなに?―経典に学ぶお布施の話

功徳はなぜ廻向できるの?―先祖供養・施餓鬼・お盆・彼岸の真意

功徳はなぜ廻向できるの?―先祖供養・施餓鬼・お盆・彼岸の真意

〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜