サンガ創立10周年


午前中、お茶の水のサンガ(samgha)東京事務所で開所5周年(創立10周年)の式典があった。約25名ほどが参加。スマナサーラ長老を導師にお迎えして祝福法要の後、ご法話をいただく。島影さんがサンガを続けている根っこには亡くなったお父さんへの親孝行の気持ちがあるんですよ、というお話にはホロっときた。昼から場所を移して懇親会。タコ社長が挨拶で、現在までの苦難の道のりを切々と語っていた。そっかぁ、あの時のあの言葉にはこういう背景があったのかぁ……とはじめて知る話も多く、目を閉じれば彼がまだアイスクリーム屋さんをたたんで浪人中、若干頭髪が残っていた頃の出会いから思い出されて、感慨深いものがあった。本は出せども売上が伸び悩み、店じまいの前にせめて出したかった本を、と思いきって出版した『ブッダの実践心理学』第一巻に予想外の反響があったことが、出版の世界に踏みとどまる勇気を与えてくれた。そこからは、流れがぐっと変わったのだと。言った方が自分に有利になることでも、自分の美学が許さなければ胸にしまう、というタコ社長の不器用な生き方は、周囲にあらぬ誤解を招きながらも、徐々に信頼をかちえて、本格始動から5年で大きな結果を出したわけだ。おめでとう。

ブッダの実践心理学 (アビダンマ講義シリーズ―物質の分析) (アビダンマ講義シリーズ (第1巻 物質の分析))

ブッダの実践心理学 (アビダンマ講義シリーズ―物質の分析) (アビダンマ講義シリーズ (第1巻 物質の分析))

なんだかだいって、これが記念碑的な作品。

精舎に戻って、『ブッダの実践心理学』第四巻の校正。玄関の蓮鉢にようやく蕾が……。

夜涼しくなってから、スマナサーラ長老にお出ましいただきパティパダー巻頭法話の原稿作成。7月号から「無常」「苦」と続いて、今回は「無我」の説法。経典本の校正など、こまごましたこともまとめてお聞きすることができた。

争名の賦 (1978年)

争名の賦 (1978年)

争名の賦 (1978年)
作者: 草森 紳一
出版社: 徳間書店

読了。草森紳一をしばらく追いかけてみようと思う。

〜生きとし生けるものに悟りの光が現れますように〜