偽善エコロジー

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書 (た-5-1))
作者: 武田 邦彦
出版社: 幻冬舎

環境問題はなぜウソがまかり通るのか』ですでに環境論争の中心にいる武田邦彦氏の新書本。氏のHPに載った論考やテレビでの談話などは時折チェックしていたが、やはりじっくり本で読むと衝撃度が高い。

「しない善よりする偽善」という諺はあるが、資源リサイクルや二酸化炭素削減を中心にして進められている現在の「環境政策」は偽善どころか、カタカナ語の美名によって偽装・詐欺・利権を覆い隠した巨悪と化して日本をむしばんでいることを静かに告発している。

全編にわたって格言の宝庫だ。また突きつけられる冷厳な事実の数々に、「ノリに流されて」エコブームになんとなく乗っていた己の無知を突き付けられ、穴があったら入りたくもなった。

著者はいたずらに「エコ」の揚げ足取りをしようとしているわけではない。現代日本人の生き方を、生き方の基礎となる「心」のありようを問うている。だから、本書は、けっこう厳しい。心に刺さる。でも、読んでよかった。

リサイクルより、物を大切に使う心を

という第四章 本当に「環境にいい生活」とは何か の最初の小見出しに著者の主張は集約されていると思う。巷間にあふれる「品格本」なんかよりよほど、日本人の品格を本質のところで問うているよ。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜