中庸じゃなくて、中道です/引用するなら
- 作者: 富増章成
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/05/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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作者: 富増 章成
出版社: PHP研究所
書店でみかけた企画本。西洋哲学のお歴々にまじって巻末に、仏教と老荘も取り上げられている。うーむ、微妙。だったらイエスも混ぜればいいと思うが、著者は上智の神学出てる人だから、その辺は別扱いなのかな。
プラトン、アリストテレス、ウィトゲンシュタイン、ドゥルーズ……。名前は知っているけど、難しそうで著作を読むのはちょっと気が引ける。けれども興味はあるし……、という方のための哲学入門書。
プラトンをプリクラで、ライプニッツはモーニング娘。で、サルトルは居酒屋で、と、哲学史上の有名な哲学を、身近なもの、親しみのあるものにたとえて解説。
プラトン×プリクラ/アリストテレス×美容室/デカルト×浮気の疑い/ライプニッツ×モーニング娘/イギリス経験論×『マトリックス』/カント×しゃぶしゃぶ食べ放題/ショーペンハウアー×サラリーマンの小遣い/ヘーゲル×『ガンダムSEED』/ニーチェ×人生ゲーム/キルケゴール×株取引/ハイデガー×プレゼント/ヤスパース×営業マン/サルトル×居酒屋/ウィトゲンシュタイン×ケータイ/功利主義×アリ/プラグマティズム×占い/ドゥルーズ×デート/仏教×回転寿司/老荘思想×カラオケ
とゆー本。仏教の無我説と輪廻説との関係を、回転寿司の例を出して(インド主流宗教の「我」を想定した輪廻説との違いを織り込んで)説明するアイデアは悪くない気がした。でも、仏教が説いてるのは「中庸」じゃなくて「中道」ですから。ボールドで印刷してる基本用語を間違えないでください(っつーか編集者もチェックしないのか?……wikiくらい検索すればわかることだろうに)。
そーゆーわけで、「テレビ脳」にならないように気をつけて、読まれたし。
…………
こないだから頭に浮かんでるアイデアだけど、中道(スマナサーラ長老曰く、超越道)の中は「中り(アタリ、当たり)」の中だと覚えておけば、誤解しないで済むかもね。
スマナサーラ長老の本をたくさん出してる株式会社サンガの社員、五十嵐幸司さんが、版元ドットコムの版元日誌に寄稿している。
そこはかとない文章だけど、ちょっと気になったのは書き出しのところ。
ネットでこんなニュースを発見した。
「読売新聞社が17、18日に実施した年間連続調査「日本人」で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上ることがわかった。
これでは、いつの調査かわからない。読売新聞社の記事ページに行けば5月17日、18日の調査だと知られるが、日記を見てもわからない。日記が書かれた6月18日のホットニュースだと勘違いする人がいるかもしれない。文章で新聞記事を引用する場合は、その氏素性が分かるように出典や掲載日を明記すべきではないかと思うが……。そうでなければ、めんどくさがらずに自分でリライトして記事の要旨を紹介したほうがいいだろう。
今日は(も?)ちょっと小姑モードかも。
自分を変える気づきの瞑想法―やさしい!楽しい!今すぐできる!図解実践ヴィパッサナー瞑想法
- 作者: アルボムッレスマナサーラ
- 出版社/メーカー: サンガ
- 発売日: 2004/11/01
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〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜