献本御礼

スマナサーラ長老のダンマパダ講義。80、81偈。夜はダーヤカ会議。

版元や著者の方から仏教書を献本いただくことがある。感謝の気持ちを込めて、最近の本をまとめてご紹介。

仏教は心の科学  (宝島社文庫)

仏教は心の科学 (宝島社文庫)

仏教は心の科学 [宝島社文庫] (宝島社文庫 D す 1-1)
作者: アルボムッレ・スマナサーラ
メーカー/出版社: 宝島社
発売日: 2008-06-03

宝島社Yさんより。スマナサーラ長老の最新文庫。ワンコイン(500円)で読める初期仏教のエッセンス。いい時代になったものだ。御家族やお知り合いへのプレゼントにもぜひどうぞ!

悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造

悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造

悟りの階梯―テーラワーダ仏教が明かす悟りの構造
作者: 藤本 晃
メーカー/出版社: サンガ
発売日: 2008-05

著者の藤本先生より。パーリ経典に説かれた悟りの階梯(四向四果)を解り易く説明した本。「では、どうすれば悟れるの?」とゆー肝心のところも、平易に説かれている。お経とかあんまり根詰めて勉強したくない、とゆー人でも、本書だけは絶対押さえておいた方がいいだろう。仏教学の専門家でも見落としているような大事なポイントが楽々と掴めるから。

マニカナエム先生の“美味しそう”なレビューもご参照のこと。ちょっと読み方が素直じゃない気がするけどね。

ブッダのことば パーリ仏典入門

ブッダのことば パーリ仏典入門

ブッダのことばパーリ仏典入門
作者: 片山 一良
メーカー/出版社: 大法輪閣
発売日: 2008-06

『大法輪』編集部のFさんより。同誌の連載をまとめたもの。パーリ経蔵の個人訳という偉業に向けて邁進中の片山一良先生が、いわゆるパーリ五分(長部・中部・相応部・増支部・小部)それぞれの特色を概説し、代表的な経典をダイジェストで紹介している。各章の末に後世の大乗仏教や日本仏教の祖師やらの言葉と関連付けているのだが、コジツケ感が否めない。「なにもミソにク……じゃなくてアンコ混ぜなくてもいいのに」と思うんだが。その辺、飛ばし読みすれば大変役に立つ。

ティク・ナット・ハンの抱擁

ティク・ナット・ハンの抱擁

ティク・ナット・ハンの抱擁
作者: ティク・ナット・ハン
メーカー/出版社: 理論社
発売日: 2008-06-07

発行元の現文メディアの営業さんが「ブログでティクナットハンを取り上げていたのを見た」と言って飛び込みで来て献本してくれた。韓国の出版社で、李明博の本なんかも出している。四季折々の美しい写真にハン師の格言、エッセイがすとんと載せられている。丁寧なつくりで良心的な本だと思う。ハン師は欧米で活動しているだけに、モノイイには宗教を超越した包容力がある。欧米や、国の半ばがキリスト教に感染してる韓国ならこれでも充分インパクトあるだろうけど、日本の言説空間では、禅坊主にしてはものわかりよすぎる上に、自己肯定言説をふりまいて読者の脳を腐らせるスピリチュアル系のエゲツなさも欠如しているので、良くも悪くも「顧客」層が見えない気はする。ホントにノーベル平和賞でも取ってくれりゃいいんだろうけど。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜