若者論を疑え

移動中に読んだ本。

「若者論」を疑え! (宝島社新書 265)

「若者論」を疑え! (宝島社新書 265)

若者論を疑え! (宝島社新書 265) (宝島社新書 (265))
作者: 後藤和智
メーカー/出版社: 宝島社
発売日: 2008-04-09

痛快な一冊。社会学者やら精神科医やら思想家やら、もろもろの「識者」の方々によって、根拠もなしに垂れ流されるアンポンタンな俗流若者論を一刀両断した警世の書。すでにネットの随所で話題になっている。著者は東北大の院生。サンガからも新書出してほしいなぁ。検索すれば本人がらみのブログ記事がいろいろ出てきますけど、(そーゆーのまだ未読の方は)ネット言説の渦に入る前に本書を読んで欲しい。

(前略)だからこそ私は、本書において、公開されている統計と研究に基づき、若者をめぐる報道や言説に対して、批判と提言を投げかけたいと考えています。本書で展開されている議論の根拠は、誰もが参照できる統計や研究に基づいています。
 本書は、実はあなたにも欠けるかもしれない一冊なのです。(はじめに より)

こーゆーとこ、好きだね。来たれ、見よ(ehipassiko)と堂々と言える研究ならば、それは普遍的な法(dhamma)に適っており、信用に値すると思う。

〜生きとし生けるものが幸せでありますように〜