離れない7つの財産

午前、学芸大でrjミーティング。午後オンブックの打ち合わせ。夕方からゴータミー精舎経由で新宿住友ビルへ。スマナサーラ長老の朝日カルチャー公開講座『ブッダに学ぶ幸福な「人間関係」〜人々との「心のふれあい」が人格を育む〜」4:「お値打ち人間」の条件〜「人の役に立つ」には、かなりの智慧が要るPC助手。以下、講義資料より。

聖なる財産とは?

財産がある人に価値があると世界は思う。
知識・技術も財産の内です。
しかし、すべては無常で自分から離れるもので、自分と一体になる財産ではありません。
ウッガ王の大臣がミガーロー・ローハノーなる富豪家の財産に驚き、「銀貨の数を除いても金貨だけでも、1億あるのだ」と釈尊に告げた。
釈尊は、「確かに財産です。しかし、それは、火、水、王、泥棒、好きでもない親戚にも取っていくことができるものに過ぎない」と説いた。
そして、誰にも持っていくことが出来ない財産は七つある、と説いた。

  1. saddhaa dhanaM _ 信財:仏法僧に対する確信;(優柔不断がないこと)、また道徳に対する確信、理性の確立など
  2. siila dhanaM ……戒財:道徳を守る人間であること
  3. hirii dhanaM ……慚財:悪行為・罪を恥じること
  4. ottappa dhanaM ……愧財:悪行為・罪を恐れること
  5. suta dhanaM ……聞財(知識財):真理をよく学んで、理解していること
  6. caaga dhanaM ……捨財(施財):他人に寄付・布施をすること
  7. paJJaa dhanaM……慧財:智慧があること。智慧とは、一切の現象は無常・苦・無我であること、四聖諦などを納得していること

覚えてもらうために、釈尊は以下の詩を語った。
「もし、男性に、また女性にこの財があるならば、これこそ大富豪だ。この世でも天界でもその人には敗北はない……」と。(増支部7集7)

ちなみに、7つの財産は