四つの観察

一時出家中、パーリ語で毎日唱えていた言葉。在家がかっこつけて真似することもないと思うが、「必要」とはこんなもんだよな、と再確認するためにはとてもよい文章だ。

◇四つの観察


1 衣の観察
私は、正しく考察して衣を受用します。ただ寒さを防ぐため、暑さを防ぐため、虻(あぶ)・蚊(か)・風・(太陽の)炎熱・蛇の害を防ぐために、ただ陰部を隠すために(受容するのです)。


2 施食の観察
私は、正しく考察して施食を受容します。遊戯のためでなく、驕慢(力の自慢)のためでなく、装飾(良い体格)のためでなく、荘厳(美容)のためでなく、ただこの身体の存続のため、維持のため、飢餓病気を静めるため、最勝行(聖典を学ぶ、教える、実践すること)のために受用するのです。この施食を受用することによって、前の苦痛はなくなり、新しい苦痛が起らず、私は、存続することが出来、罪がなく、安楽に過ごされるでありましょう。


3 住の観察
私は正しく考察して住居を受容します。ただ寒さを防ぐため、暑さを防ぐため、虻(あぶ)・蚊(か)・風・(太陽の)炎熱・蛇の害を防ぐため、ただ季節の危険を除き、禅思(瞑想)を楽しむために受用するのです。


4 薬の観察
私は、正しく考察して病者の必需品である薬を受容します。ただすでに起っている病気の苦痛を除き、悩害をなくすためにだけ(受容します)。


四つの観察終わり
(出典:『南方仏教基本聖典』ウ・ウェープッラ著/中山書房仏書林 pp136-137)

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